トレーニングに「ひねり」を加えると、使われる筋肉量を4倍にもアップ。筋肉をより効率よく動かせるだけでなく、代謝アップさせることができます。つまり、ふだんの何気ない動きにひねりを加えるだけで代謝が大幅アップ。そのメカニズムを詳しく見ていきましょう。
代謝アップする方法は「ひねり」
この方法を考案したのが、プロスポーツトレーナーの松井薫さん。元トップボディビルダーという松井さんは、筋肉のスペシャリストといえます。そんな松井さんが、筋肉をより効率よく働かせて代謝アップする方法としてたどり着いたのが「ひねり」です。
たとえば、腕を曲げて力こぶを作ってください。このとき、握ったこぶしを内側にさらにひねると、二の腕にできた力こぶが動くのがわかるでしょう。ひねりを加えることでより多くの筋肉が使われたことを意味しています。
実際、ひねりを加えることで使われる筋肉量はどれくらい違うのか計測してみました。筋肉が動いたときに出る電気信号を測定する「筋電計」での測定です。
使わない筋肉を使って代謝アップ
さっそく、力こぶの動作で測定します。普通の力こぶは「200マイクロボルト」でした。次に、力こぶにひねりを加えて測定。すると、筋電計は「800マイクロボルト」という表示されたのです。
つまり、ひねりが加わることで4倍もの値を示しました。エネルギー消費量が4倍になったということです。さらに、ウエストの筋肉でも同様の測定を行うと、ひねりを加えることで筋肉が3倍も使われていました。
これを日常生活に当てはめると、ふだんの動きの中にひねりを加えることで、プラスアルファの熱量が増えるということ。さらに、通常は使わない筋肉を使うことにもなるため、代謝がアップしてやせやすくなるのです。
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