筋肉疲労の回復にお風呂に入るのが効果的なことは、多くの人が経験的に知っているでしょう。ただし、なぜ熱めのお風呂で筋肉疲労が回復するかは、わからない人が多いでしょう。そこで、筋肉疲労の回復にシャワーよりもお風呂が効果的な理由について、詳しく見ていきましょう。
筋肉疲労の回復で高パフォーマンス
お風呂にはシャワーでは得られない2つの効果があります。それが筋肉疲労の回復に大きく影響しているのです。その好例が、ラグビーやサッカーの強豪チームで行われている練習後の交代浴です。
練習後の交代浴は、冷水に全身を浸けて筋肉の炎症を抑え、続いて冷水とぬるま湯の交代浴を行うというもの。温度差による刺激を繰り返すことで血管の収縮を促して、筋肉の代謝物や炎症を促す物質を取り除くわけです。
スポーツ選手は毎日のように練習や試合で体を酷使しています。筋肉疲労の回復が試合で高パフォーマンスを発揮するためには不可欠。だからこそ、こうしたケアによって筋肉疲労の回復を早めようとするわけです。
筋肉疲労の回復に温熱作用と水圧作用
さすがに交代浴までしなくとも、お風呂に入ることには同様の効果が期待できます。お風呂で得られる効果の1つが温熱作用です。湯船で体が温められることで血行がよくなります。血行がよくなれば筋肉の代謝物も早く押し流されるわけです。
お風呂で得られるもう1つの効果が水圧作用。水圧がかかることで血管が圧迫され、血流がさらによくなるのです。もちろん、この血流作用によって筋肉の代謝物が取り除かれるため、筋肉疲労の回復に効果があるわけです。
さらに、間接的に筋肉疲労の回復に寄与するのが、お風呂の浮力作用。湯船のなかでは体重が陸上の10分の1ほどに感じられます。姿勢を維持する抗重力筋がリラックスできるほか、関節の負荷のリリースしてくれるのです。
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