大腰筋の最大の働きは背骨と骨盤の位置を正しく保つことです。このため大腰筋が衰えると、お腹に脂肪がつきやすくなり、内臓下垂がおきて出っ張ってきます。気をつけの姿勢がキープできない人は、大腰筋が衰えている証拠です。そんな大腰筋のトレーニングになる立ち方と歩き方を紹介しましょう。
大腰筋トレーニングになる立ち方
大腰筋トレーニングには太ももを高く上げるその場での足踏みや、フロントランジなどの筋トレメニューがあります。とはいえ、忙しい毎日のなかで大腰筋トレーニングの時間を作るのが難しいという人も多いでしょう。
じつは、大腰筋は立ち方や歩き肩などの何気ない動作に注意するだけでもトレーニングできます。ふだんの立ち方も、しっかり胸を張って肩の力を抜いて、腹筋と背筋に力を入れるように意識するのです。
大腰筋トレーニングになる立ち方は、壁を背にして立ってチェックできます。このとき、後頭部と肩甲骨、お尻、かかとの4か所がくっ付いていれば、骨盤が正しい位置にあるということ。大腰筋を使った正しい姿勢がとれています。
大腰筋トレーニングに階段を上る
歩き方次第でも大腰筋トレーニングは可能です。歩くときも胸を張って腰をまっすぐ伸ばし、なるべく大きな歩幅で歩くように心がけます。歩幅をふだんの1.5倍にするように歩けば、大腰筋トレーニングになるでしょう。
階段を上るときも、大腰筋トレーニングの絶好のタイミングです。ただし、ただ漫然と階段を上っても効果はありません。骨盤を正しい位置にして階段を上る必要があります。階段を上る前にはいったん、正しい姿勢をとるようにしましょう。
階段の1段飛ばしも大腰筋トレーニングには有効です。大腰筋の働きは太ももを上げること。高く足を上げることで、ふだん使っていない大腰筋を活性化できます。大腰筋トレーニングのタイミングはふだんの生活のなかにあふれているのです。
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