上半身と下半身を結ぶ唯一のインナーマッスルが大腰筋です。大腰筋は私たちが足を前や横に上げるときや、上体を前や横に倒すときに使っています。ただし、大腰筋は日常生活ではあまり使われないインナーマッスルです。そこで、大腰筋をトレーニングする方法を見ていきましょう。
大腰筋トレーニングは左右均等
大腰筋は背骨と大腿骨を結ぶ重要なインナーマッスルで、骨盤に沿うようにしてつながっています。大腰筋は足を上げるだけでなく、姿勢を正しく保つためにも重要な筋肉。大腰筋は左右均等にトレーニングして柔軟性を保つことが大切です。
大腰筋が弱ると背骨が前傾して猫背になります。また、骨盤が傾斜して骨格が変わるために、脂肪や筋肉が位置を変えてバランスをとろうとするのです。ぽっこりお腹や垂れたお尻は、弱った大腰筋が原因といえるでしょう。
そこで、大腰筋トレーニングのやり方を紹介しましょう。大腰筋トレーニングで重要なのは骨盤の角度。そのためには、左右の腰骨の出っ張った部分に手の平を、恥骨に中指の先を当てて作る「骨盤トライアングル」を利用します。
腰筋トレーニングでよい姿勢
この骨盤トライアングルが地面と垂直になるように、骨盤の前傾・後傾を調整してください。そして、角度がが垂直になったら、骨盤トライアングルが平らになることをイメージしながら、片足を引き上げてひざを90度に曲げます。
この体勢から、骨盤は固定した状態で足を前後に動かしてください。背すじは伸ばしてピンと真っ直ぐのまま。足の付け根から腹部の奥あたりの大腰筋がトレーニングされていることをイメージしながら動かします。
この大腰筋トレーニングで体が安定しない場合は、壁や柱などに手を置いてバランスをとってもかまいません。左右それぞれ5回ずつ行います。大腰筋がトレーニングされてしっかり足を上げられるようになり、自然と姿勢もよくなるでしょう。
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