筋トレで筋肥大した人は、なんとなく体が固いイメージがあるもの。たしかに筋肥大したマッチョ体型の人の動きには、どことなくぎこちなさを感じます。しかし、筋トレで筋肥大することと体が固くなることに因果関係はありません。そこで、体が固くなるメカニズムを詳しく見ていきましょう。
体が固いに3つの異なる意味がある
一般的に「体が固い」といったときには、じつは3つの異なる意味が込められています。「触った固さ」と「柔軟性の固さ」「動きの固さ」の3つです。
1つめの触った固さは、力こぶを作ったときなどの筋肉の収縮になります。とはいえ、筋肉に力を入れて縮んでいるだけのこと。どんなに筋肥大したマッチョな人でも力を入れていなければ筋肉は柔らかいものです。
2つめの柔軟性では、たしかに筋肥大したマッチョな人の中には、柔軟性が固い人がいるのは事実。しかし、そのような人は筋トレに1~2時間かけても、ストレッチはせいぜい1~2分。なかには、まったくやらない人もいるほどです。
この場合、筋トレの筋肥大によって柔軟性が固くなったのではなく、ストレッチ不足が原因といえます。筋トレで筋肥大させながら十分にストレッチも行っていれば、柔軟性はむしろ向上していたはずです。
体が固いことは筋肥大と因果関係なし
3つめの動きの固さに関しては、スポーツ選手の中にはそれを嫌って筋肥大を避ける人がいるほど。しかし、実際は動きの固さと筋肥大に因果関係があるわけではありません。
ここで動きの柔らかさとは「下半身→体幹→上半身」や「中心から末端」という、筋肉のスムーズな連携のこと。そして、動きが固くなるのは、技術練習の不足や間違いが原因です。筋トレで適切な筋肉を筋肥大させながら正しい技術練習をしていれば、まったく問題ないでしょう。
このように、体が固いことは筋肥大と因果関係はありません。柔軟性や動きの柔らかさは、筋肥大と合わせて必要なトレーニングを並行して行えばよいだけです。
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