ダイエットと聞くと、真っ先に思い浮かぶのが近くの公園などのランニング。たしかに、ランニングは有酸素運動なので、脂肪燃焼に効果的かもしれません。しかし、消費カロリーで考えると、じつはランニングよりも基礎代謝を上げる筋トレのほうが有効なのでした。実際の消費カロリーを比べてみましょう。
ランニングの消費カロリーの計算方法
ランニングの消費カロリーの計算方法はじつは簡単です。ランニングの消費カロリーは、体重に距離をかけて計算します。具体的には、体重(kg)にランニングの距離(km)をかけるだけで消費カロリーが算出できるのです。
たとえば、体重70kgの人が2kmランニングしたら「70×2」で、消費カロリーは140kcalとなります。同じ人が5kmランニングすれば、消費カロリーは350kcalになるということです。
一方の基礎代謝ですが、ふだんの生活の中で正確に測ることは不可能。基礎代謝とは人が起きているときの最小限のエネルギーです。食事や運動、気温によってもエネルギー量はどうしても上乗せされてしまいます。
ランニング消費カロリーより基礎代謝
簡易的な基礎代謝の計算は、厚生労働省の示す基礎代謝基準値に体重をかけて算出します。基礎代謝基準値は、男性の18~29歳が「24.0」、30~49歳が「22.3」、50~69歳が「21.5」。女性の18~29歳が「22.1」、30~49歳が「21.7」、50~69歳が「20.7」です。
たとえば、体重70kgの35歳の男性なら「22.3×70」で基礎代謝は1,561kcalとなります。これが同じ体重で29歳なら「24×70」で1,680kcalということです。
ここで35歳の男性がダイエットのために5kmのランニングを週2回やると、消費カロリーは一週間で700kcalとなります。一方、筋トレによって基礎代謝を20代並みに戻せれば、基礎代謝は800kcal以上です。
実際に週2回の5kmのランニングをやるのはかなりの覚悟が必要。一方、筋トレで基礎代謝を上げるのは週1回で十分です。やはり痩せるなら、ランニング消費カロリーより基礎代謝のほうが効果的といえるでしょう。
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