体脂肪率を減らすのに有効な運動は有酸素運動。有酸素運動とは、酸素をたっぷり利用しながら大なう全身運動です。ただし、体脂肪率を減らすための有酸素運動の時間は最低でも20分以上やらないと効果がないといわれています。有酸素運動の時間と体脂肪率を減らすことの関連性を見ていきましょう。
糖質を使い切る有酸素運動の時間
運動のエネルギーとして直接かかわるのは、おもに糖質と脂肪です。糖質は必要な時に使える即効性のあるエネルギー源。ただし、体内にある糖質は200g程度。すぐに使い切っていしまいます。
一方の脂肪は、体内に体脂肪としてたくさん蓄えられているエネルギー源。その量は一般成人で15~20kgほどで、糖質の200倍ものエネルギーを貯蔵していることになります。だから人間は、長時間にわたって動き続けられるわけです。
そして、有酸素運動を含む運動で初めに利用されるのは糖質。体の中の糖質を使い切ると今度は脂肪を使うことになります。そして、体の中の糖質を使い切る有酸素運動の時間が20分なのです。
有酸素運動は長時間のほうが効果
すなわち、有酸素運動の時間が20分を超えると、使われるエネルギー源が脂肪に切り替わるということ。そのタイミングから、体の中の余分な脂肪が減りはじめます。このため、体脂肪率を減らすための有酸素運動の時間が20分以上といわれるのです。
そして、有酸素運動は時間が長ければ長いほどそれだけエネルギーを必要とします。30分歩くのと1時間歩のとでは、エネルギー消費が2倍違うということ。有酸素運動は可能であれば長時間行ったほうが効果があります。
なお、有酸素運動の時間が20分でも、食事などでエネルギーを補給しない限りは脂肪がエネルギー源になる状態は変わりません。有酸素運動の時間が20分以下でも、運動したあとの活動で体脂肪率を減らす効果はあるのでした。
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