がん予防効果で世界的に注目されている物質が「アホエン」です。アホエンはにんにくに多く含まれるものですが、一般的な調理法ではあまり生成されません。アホエンを効率よく生成させるポイントは、低温でゆっくり温めることににあります。アホエンの効能と生成方法について詳しく見ていきましょう。
アホエンはがんの進展を抑制する
免疫力をアップするとして、いま「アホエン」という物質が世界的に注目されています。アホエンはにんにくに多く含まれている物質。そのアホエンでもっとも注目されているのはがん予防効果です。
アホエンは、にんにくに熱を加えることによってできる物質。このアホエンは、抗血栓作用、脳血栓の予防作用、動脈硬化の予防作用、がんの進展を抑制する作用など、いろいろな効果が見つかっています。
実際、アメリカ国立がん研究所で作成した、がん予防効果が高い食材リストが「デザイナーフーズ・ピラミッド」。その中で、がん予防効果が期待できるという研究結果がもっとも多かったのがにんにくでした。
アホエンは低温でゆっくり温める
そのがん予防効果に大きく貢献するのがアホエンというわけ。このほか、脳を若返らせる効果があるともいわれています。ただし、一般的なニンニクの調理法ではアホエンはあまり生成されません。
そんな免疫力をアップしてくれる成分であるアホエンは、じつは低温でゆっくり温めることで多く生成されるもの。このため、にんにくを食べるときは、なるべくアホエンを生成させるようにゆっくり加熱する必要があります。
にんにく料理を作っていると、ちょっと目を離すとにんにくが真っ黒になっていることもしばしば。その時点でアホエンの生成は期待できません。低温のほうが有効にアホエンに変換できるのです。
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