「ヴィーナスリターン」という健康に関する言葉をご存じですか? ヴィーナスといえば、ミロのヴィーナスに代表されるような女神を想像しますが、私たちを健康にしてくれるヴィーナスとはどのようなものなのでしょう? じつはふくらはぎの筋肉が深く関わっているのです。
ふくらはぎの筋肉が血液を戻す
ヴィーナスとは静脈、ヴィーナスリターンは静脈が戻るという意味です。すなわち、心臓から出ていった血が静脈を通ってまた心臓に戻ってくることを表します。ここで、ふくらはぎの筋肉が重要な役割を果たしているのです。
血液は心臓が強力なポンプの働きをすることで、動脈を通って全身に送られます。そして、老廃物などと一緒に静脈を通って心臓に戻るのです。この全身から静脈をを通って心臓へ戻る血液の流れをヴィーナスリターンと呼びます。
なかでも重要なのが足先からのヴィーナスリターン。つまり、両足から血液を戻してあげることになります。一番遠くにあって、しかも重力の影響を受ける血をちゃんと戻すということは、じつは一番難しいのです。
ふくらはぎの筋肉がポンプの働き
このため、血管の中でも重力に逆らって血液を戻さなくてはならないふくらはぎなどの静脈には、血液が逆流するのを防ぐ弁があります。この血管はまわりの筋肉が動くたびに押される構造になっているのです。
ここで、ふくらはぎの筋肉が収縮と拡張を繰り返すと、ポンプのような働きとなって血液を上へと押し上げます。これが、ふくらはぎの筋肉が心臓に血液を戻すメカニズムです。
しかし、いまヴィーナスリターンに問題のある人が増えています。厚生労働省によると、男性では1日9,000歩、女性では8,500歩が1日の歩数の目標値。しかし、実際は男性が7,194歩、女性が6,227歩。2千歩前後足りません。ふくらはぎの筋肉が弱っている人が増えているのです。
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