厚生労働省によると、朝8時ごろから腰痛の発生件数は一気に増加。じつは腰痛に悩む人で、寝起きがとくにひどいと訴える人が多いのです。なぜ寝起きに腰痛がおこるのでしょうか? じつは、寝起き腰痛は寝返りの回数が少ないことが原因だったのです。寝起き腰痛を詳しく見ていきましょう。
寝起き腰痛の人は寝返りが少ない
寝起き腰痛はじつは、寝返りと深い関係があります。睡眠中に自然と行っている寝返りは、1か所に体重がかかり続けないようするために必要不可欠なもの。寝起き腰痛の人は、寝返りにある傾向があります。
朝起きたときに腰痛を感じる人の中に、寝返りの回数が極端に少ないという人がいるのです。そこで実際に、寝起き腰痛の人とそうでない人とで、どれだけ寝返りの数が違うのが調べてみました。
寝返り実験に参加するのはそれぞれ3名の計6名。ちなみに、成人の寝返りの平均回数は20回といわれています。寝起き腰痛でない人は15~20回と、まさに平均的な回数でした。ところが、寝起き腰痛の人は3~5回だったのです。
寝起き腰痛のポイントは内臓にある
なぜ寝返りが少ないと寝起き腰痛になってしまうのでしょう。じつは行儀よく寝ているのは体によくありません。お腹を側面から見てみると、お腹側から内臓、背骨、筋肉&血管という構成になっています。
ポイントとなるのは内臓です。仰向けになると、内臓が背骨と筋肉&血管を圧迫することになります。40代女性の平均体重は53kgだとすると、23kgが腰に乗った状態になるのです。
このとき、背骨の下で圧迫されている筋肉&血管の負荷は、血管が細くしてしまいます。すると、血中の酸素が減少。すると、血管の白血球や筋肉の細胞から、痛みを引き起こす発痛物質が発生するため、腰が痛くなるのです。
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