体幹トレーニングは正しい姿勢を維持するのに不可欠です。しかし、体幹トレーニングだけしても正しい姿勢が維持できるわけではありません。体幹のコアユニットが筋力低下している人は当然、下半身の筋肉も衰えていると考えるべき。体幹トレーニングは下半身の強化とセットで行うのが基本です。
体幹トレーニングで姿勢維持は困難
ふだんから運動をしていない人は、まず下半身の筋肉から衰えていきます。このため、体幹のコアユニットが衰えているとしたら、当然のことながら下半身の筋肉量も減少しているはずです。
コアユニットが衰えているからといって、体幹トレーニングだけするのは大間違い。もし体幹トレーニングをして体幹が固められたとしても、下半身の筋肉が少なければ正しい姿勢を維持するのは困難です。
また、下半身の筋肉が極端に衰えてしまうと歩くこともできなくなります。ここで人間の脳は、手足を使うことによってもっとも活性化されるもの。歩くのが困難になると、脳の衰えもどんどん進んでしまいます。
体幹トレーニングは下半身とセット
このため、体幹トレーニングは下半身の強化とセットで行うのが基本。人間の体を建造物にたとえるなら、下半身の筋肉は建物を支える基礎部分になります。その基礎のうえに、上半身という建物がのっているわけです。
下半身の筋肉は、血液やリンパを体内で循環させることにも一役買っています。重力によって体の下のほうに流れてしまう血液やリンパを、重力に逆らって押し上げるのが下半身の筋肉なのです。
下半身の筋肉が収縮と弛緩を繰り返すと、血液やリンパ液が押し上げられます。血管やリンパ管には逆流防止弁が付いているため、下半身の筋肉の収縮と弛緩でどんどん上昇していくわけです。
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