アドレナリンは脂肪を分解するホルモンとして知られています。アドレナリンは体を活発に動かすために、脂肪の分解を促してエネルギー産出を促進。さらに、体温の生産も高める働きがあります。ただし、脂肪分解を促すアドレナリンが分泌されない運動があるので注意が必要です。
脂肪を分解して運動効率を上げる
脂肪を分解するアドレナリンが分泌されるタイミングは、自律神経の交感神経が優位になったっタイミング。運動をして交感神経が優位になる活動モードになると、アドレナリンが分泌される仕組みです。
そして、アドレナリンが分泌されると、心臓の心筋の収縮力が上がったり、血圧が上がったりするというわけ。運動効率を上げる作用があります。その作用のひとつとして脂肪を分解するわけです。
ただし、すべての運動が脂肪を分解するアドレナリン分泌につながるわけではありません。その好例が、階段を一気に駆け上がるような運動。このとき、心臓がバクバクと激しく動きますが、これは自律神経の働きによるものではないのです。
脂肪の分解には10分はかかる
じつは心臓の動きや呼吸を活発にさせる経路には、自律神経を通さないものが存在します。というのも、運動によって交感神経が優位になってアドレナリンが分泌されるには、一定の時間がかかるためです。
運動によってアドレナリンが分泌されて、脂肪が分解されるまでには筋トレであれば少なくとも10分はかかります。このため、一瞬で終わるような運動をしても、アドレナリンは分泌されません。すなわち脂肪分解が促されないのです。
ただし、一瞬で終わる運動でも脂肪の分解効果がまったくないわけではありません。実際に筋肉は稼働して、筋肉内部のエネルギーは消費され、血液循環も活性化されます。脂肪の分解は促されはしていますが、アドレナリンが分泌されたときほどの効果はないということです。
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