加齢によるお尻の垂れはどんな人も同じプロセスをたどることがわかっています。歳を重ねると、誰もが同じようにお尻が垂れていくのです。その原因は、お尻の筋肉の霜降り化にあります。霜降り状態になったお尻の筋肉が重力に耐えられずに、垂れてしまうのでした。
お尻の筋肉がさしの入った霜降り
そもそも、なぜお尻は垂れてしまうのでしょうか。原因は脂肪の付きすぎや太り過ぎと思っている人も多いでしょう。しかし、お尻の垂れはスリムな人にも危険性があります。体脂肪は平均以下なのに、お尻が垂れてしまう人もいるのです。
じつは垂れ尻にはある意外な原因がありました。じつは、垂れ尻の原因はお尻の筋肉の霜降り化にありま。なんとお尻の筋肉が、さしの入った霜降り肉のようになっているというのです。
実際、垂れ尻に悩む50代女性のお尻を特殊なMRIで撮影しました。画像にはお尻の脂肪が白色で、その下の筋肉である大臀筋が黒色で表示されています。しかし、よく見ると大殿筋には白いもやのようなものがかかっているのです。
お尻の筋肉が重力に耐え切れない
20代女性のMRI画像を比べてみると、大殿筋に白いもやのようなものはほとんどありません。じつは、これが問題です。白いもやのようになっている部分が脂肪。筋肉の間に脂肪が入っている状態です。牛肉でいう霜降り状態になります。
それでは、お尻の筋肉が霜降り化するとなぜ垂れるのでしょう? そこで、牛肉の霜降り肉と赤身肉で強度を比較してみました。脂肪の少ない赤身の肉は、横に引っ張ってもなかなか伸びません。
一方、霜降り肉は引っ張ると伸びてしまいます。筋肉に脂肪が混じると強度が落ちてしまうのです。その結果、お尻の筋肉が重力に耐え切れず、どんどん垂れてしまうというわけです。
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