「4スタンス理論」と「初動負荷トレーニング」は、どちらも運動パフォーマンスを上げる最新の運動理論。人間の動きを4タイプに分類した4スタンス理論は、従来の筋トレを否定する初動負荷理論とは文脈が違うように見えます。しかし、4スタンス理論と初動負荷理論の基本的な考え方は同じです。
4スタンス理論は4タイプに分類
「4スタンス理論」は人間が自然に立ったときの重心のとり方で4タイプに分類。4タイプそれぞれのに合った重心のかけ方をすることで運動パフォーマンスを上げるメソッドです。
一方の「初動負荷トレーニング」はトレーニング時の負荷のかけ方を、従来とは異なる負荷のかけ方を提唱。自然な動作に近い初動に負荷をかけるようにすることで、運動パフォーマンスをアップさせるメソッドです。
どちらも最新の運動理論ではありますが、アプローチの仕方はまったく違うように見えます。しかし、じつは4スタンス理論と初動負荷トレーニングのベースとなる基本的な考え方は同じなのです。
そもそも初動負荷トレーニングは、その前提として適切な動作バランスがあります。初動負荷理論でよく説明されるのが、50m走でのヨーイドンの姿勢。後ろ足を一歩引いて重心を落とす体勢です。
4スタンス理論は重心のとり方
ここで初動負荷トレーニングが提唱するのが初動負荷スタート。前後に開いた足の前足に重心をかけて、むしろ引いた足側の胸を前に出した体勢で体をリラックス。重心移動とともに次々と足が出るように走るのです。
4スタンス理論も重心がキモ。軸を作るためには「首・みぞおち・股関節・ひざ・足裏」の5ポイントがあり、そのうちの3ポイントが揃うと軸が形成されます。その3ポイントの重心のとり方が4タイプあるというのが4スタンス理論です。
すなわち、4スタンス理論も初動負荷トレーニングも、重心のとり方によって運動パフォーマンスを向上させるというベースの概念は同じ。重心のとり方を理論化したのが4スタンス理論で、適切な重心のとり方に合ったトレーニング法を具体化したのが初動負荷トレーニングなのです。
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