腸下垂の原因は「むくみ腸」にあることがわかってきました。むくみとは不要な水分が排出されない状態。むくみ腸になると大腸の腸壁に水分が溜まってしまいます。しかも大腸は4点で支えられている構造。すると、大腸が水分の重さで腸が垂れ下がってしまうのです。
腸下垂の原因はむくみ腸だった
そもそも血液は全身の細胞へ水分を運び、不要な水分を回収する働きがあるもの。ここで血流が停滞すると不要な水分が回収されず、皮膚の下に溜まってしまいます。これがいわゆる、むくみの症状です。
これと同じことが腸で発生したのがむくみ腸。ストレスや運動不足、暴飲暴食でお血流の停滞がおこると、むくみ腸になるのです。むくみ腸がひどくなると、最悪の場合は大腸がんの可能性が出てきます。
それでは、むくみ腸がなぜ腸下垂の原因となるのでしょうか。腸にはおもに栄養分の消化と吸収の働きをする小腸と、おもに水分を吸収して便を作る働きをする大腸があります。
腸下垂のCT画像にむくみ腸
このうちの大腸は、だったの4点で支えられている構造です。大腸は右下腹部から左下腹部へと、時計回りにコの字形を下向きにしたような形に配置されています。このうち、支えとなるポイントはコの字型の頂点部分だけです。
ここでむくみ腸がおこると、水分で重くなった腸は、支えられたポイントにぶら下がった状態になります。こうして水分の重みで垂れ下がり、腸下垂の原因となるのでした。
実際に、腸下垂のCT画像を見てみると、大腸のひだの幅が大きかったり、ひだが確認できない状態。むくみ腸となっています。そして、その重みで横行結腸と呼ばれる右上腹部から左上腹部に走る大腸の真ん中が垂れ下がっていました。
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