筋トレなどの翌日になっておこる筋肉痛は、痛みが遅れてくることから「遅発性筋痛」といいます。筋肉痛の主原因は筋トレによっておこる微細な損傷。損傷後におこる炎症反応が痛みを感じさせます。そんな筋肉痛を早く治すための3つのテクニックを紹介しましょう。
筋肉痛を早く治すクールダウン
そもそもの筋肉痛の元となる筋損傷をおこさないことが、もっとも直接的に筋肉痛を早く治す方法になります。とくに、筋損傷をおこしやすいエキセントリックなど動作を控えるのが賢明。力を入れながら筋肉を伸ばす動作が危険です。
次に、筋肉に微細な損傷をおこすような運動を行ったあとのケアによって、筋肉痛を早く治すことが可能。クールダウンで軽く筋肉を動かしたり、ストレッチを行って筋肉をほぐすと血液循環がアップします。
すると必要な物質の運搬が行き届いて、さまざまな反応が円滑に進んで回復が速やかになります。再生の材料となるタンパク質や主要なエネルギー源である糖質の補給も、筋肉痛を早く治すためには有効です。
筋肉痛を早く治すアイシング効果
筋肉の温度を下げて炎症を抑えることで、筋肉痛を早く治す効果があるのがアイシングです。炎症反応は損傷部位をいったん壊してから作り直す再生反応。この壊す反応がしばしば行き過ぎる傾向があります。
その行き過ぎを抑えることで損傷を広がり過ぎないようにするのがアイシングというわけです。ただし、炎症反応そのものは損傷の回復に必要な反応。大切な試合前など、絶対に筋肉痛を早く治したいとき以外は多用すべきではないでしょう。
なお筋肉痛が遅れてくるのは、炎症反応には時間がかかるために痛みもそれだけ遅れてるため。年をとると筋肉痛が翌日ではなく翌々日におこるのは、炎症反応の進みが加齢によって遅くなるためと考えられています。
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