中性脂肪を下げるなら清涼飲料の表示は要注意

中性脂肪を下げるなら清涼飲料の表示に注意するとよいでしょう。原材料名にある果糖には中性脂肪を高くする性質があるからです。そこで、中性脂肪を下げるために注意すべき、清涼飲料の表示の見方を紹介します。なるべく「果糖」が少ないものを選ぶのが中性脂肪を下げるポイントです。

中性脂肪を下げる清涼飲料の表示

清涼飲料の原材料名を見てみると、同じ糖類でも「ぶどう糖果糖液糖」「果糖ぶどう糖液糖」「高果糖液糖」といった種類があります。中性脂肪を下げるには、この表示に注意するとよいでしょう。

そもそも砂糖は、果糖とぶどう糖がくっ付いたもの。果糖とぶどう糖をそれぞれ見てみると、どちらも白い粉末になります。しかし、実際に舐めた印象は、ぶどう糖はあっさりしていますが、果糖は非常に甘いのです。

じつは、果糖はぶどう糖の2倍以上の甘みがあります。つまり、果糖は低カロリーでも強い甘みを感じさせることができる原材料。しかも果糖は血糖値にほとんど影響しません。果糖は清涼飲料水には欠かせない存在となっています。

しかし、果糖は摂りすぎると中性脂肪を高くするという落とし穴があります。マウスにぶどう糖を含むエサと果糖を含むエサをそれぞれ4週間食べ続けさせて、マウスの中性脂肪を比較した実験を見てみましょう。

ぶどう糖のエサを食べ続けたマウスの中性脂肪が「100mg/dl」のところ、果糖のエサを食べ続けたマウスは「400mg/dl」を超える高い数値でした。果糖は中性脂肪を高くする性質を持っているのです。

ぶどう糖は体に入ると肝臓に運ばれたのち、すぐに全身でエネルギーとして使われます。一方、果糖は摂取すると肝臓に運ばれますが、そこでさまざまな物質に変換。このとき、果糖の一部が中性脂肪に変化するのです。

さらに、ぶどう糖はある程度の量を摂ると満腹感で食欲が抑えられます。しかし、果糖の場合は食欲が満たされない状態が続くため、ついつい多く摂ってしまう傾向があるのです。

このため、清涼飲料を飲むときは原材料名の果糖の表示に注意しなければなりません。表示の仕方によって果糖の割合が違っているのです。

【清涼飲料の果糖の割合】

ぶどう糖果糖液糖　→　50％未満

果糖ぶどう糖液糖　→　50～90％

高果糖液糖　→　90％以上

果糖を多く含む甘味料は清涼飲料のほかにも、甘みのある調味料やお菓子類に広く使われています。中性脂肪を下げるには、果糖の摂りすぎに注意したほうがよいでしょう。

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