体脂肪率の標準は、女性が20%以上25%未満であるのに対して、男性は15%以上20%未満となっています。これは皮下脂肪と内臓脂肪の蓄積具合に男女差があるためです。女性の体脂肪率の標準が男性よりも高くなる理由は女性ホルモン。妊娠と出産に関わる下腹部に皮下脂肪が誘導されるからです。
女性の体脂肪率の標準は男性より高い
体脂肪率の目安は、女性は体脂肪率が20%未満で「やせ」、20%以上25%未満が「普通」、25%以上30%未満が「やや肥満」となります。一方の男性場合、15%未満は「やせ」、15%以上20%未満が「普通」、20%以上25%未満が「やや肥満」。女性の体脂肪率の標準が男性よりも高くなっています。
そんな体脂肪率の計算に影響を及ぼす体脂肪には、皮下脂肪と内臓脂肪があるのはよく知られています。皮下脂肪は皮膚のすぐ下にある体脂肪で、指でつまむことが可能。内臓脂肪は内臓につく体脂肪です。
そして、内臓脂肪はいつでも下ろせる普通預金、皮下脂肪はなかなか下ろせない定期預金にたとえられることも有名な話。内臓脂肪に比べて、皮下脂肪の落とし方は難しいものなのです。
女性の体脂肪率に皮下脂肪が影響する
ここで、皮下脂肪と内臓脂肪の蓄積具合には男女差があります。女性ホルモンは余ったカロリーを皮下脂肪に誘導しやすく、そのぶんだけ内臓脂肪が溜まりにくいという特徴があるのです。
なかでも、皮下脂肪は妊娠と出産に関わる下腹部に誘導されやすいもの。このため、女性は下腹部が太る性質があります。そもそも落とし方の難しい皮下脂肪が溜まりやすいのが女性。それが体脂肪率の標準に影響を与えているわのです。
これが女性の体脂肪率の標準が男性よりも高くなる理由になります。ちなみに、閉経を迎えて女性ホルモンの分泌が減ると、女性は内臓脂肪が溜まりやすい傾向があるのです。