トリガーポイント注射に生理食塩水で肩こり解消

トリガーポイント注射とは、痛みを強く感じるトリガーポイントに局所麻酔を注射して痛みを除去する肩こり解消法です。ところがいま、このトリガーポイント注射で生理食塩水を注入することで、肩こり解消法が注目されています。そのメカニズムを詳しく見ていきましょう。

トリガーポイント注射に生理食塩水

肩がこったら、もみほぐしたりツボを押したりといろいろ対策をするもの。しかし、肩こりの症状がよくなるのは一瞬。その効果は長続きしないため、一生付き合っていくものとあきらめている人も多いでしょう。

実際、ガンコな肩こりに悩む人の肩に、最新の超音波診断装置を当ててみます。画面に映し出されたのは、僧帽筋と肩甲挙筋という2つの筋肉と、その間にある青白いスジでした。

そして、このスジにトリガーポイント注射を行います。注入するのは生理食塩水。超音波診断装置の画面を見てみると、トリガーポイント注射で青白いスジが消えてていく様子がわかります。

そして、患者さん本人に聞くと、肩こりがなくなっているというのです。生理食塩水を注入するトリガーポイント注射で、ガンコな肩こりが解消してしまったのです。

筋肉は数千から数万本の筋線維で形成されています。その筋線維がバラバラにならないよう束ねているのが筋膜です。単なる筋肉のコリであれば、筋肉をもみほぐし血流をよくすることで、やわらかい状態に戻ります。

しかし、この筋肉がこる状態を何度も繰り返すと、筋膜が癒着してシワができるのです。筋膜のシワがある限り、筋肉が引っ張られてコリになってしまいます。そこで、トリガーポイント注射で筋膜の癒着を剥がしてしまうのです。

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