2016年初頭に話題になった企業、Faraday Future(ファラデー・フューチャー)をご存知でしょうか。
スーパーカーのようなスタイリッシュなデザインと、1,000馬力を超す恐ろしいパワーを秘めたEV車を低価格で量産すると発表した、米国ロサンゼルスの電気自動車専門の新興自動車メーカーです。
2014年の設立後、同じくEV車分野であるテスラ・モーターズや、フェラーリ、フォルクスワーゲン、BMW、GMなど大手自動車メーカーから次々に人材を引き抜き、大規模な組織へと変貌、世界中から期待の目が寄せられました。
その後、いくつかの問題があり同社は様々な混乱に見舞われていると思われていましたが、新年早々、同社初となる市販車の発表を行いました。それがクロスオーバー型と見られるEV車「FF 91」です。
自動運転システムの搭載はもちろん、観音開きの自動開閉ドア、キーレス、ミラーレス、先進的なデザインも目を惹きます。
馬力は驚異の1050、0-60mph加速は2.39秒、航続距離は満充電で600kmを超えるなど、ライバルと目されるテスラのスペックを超え、フェラーリやランボルギーニ並みの走行性能を誇ります。デザインの好みはあれど、これが低価格で市販化されるとなれば他のメーカーにとっては脅威になりうるのかも知れません。
サイドミラーは排除され、カメラによる映像を運転席からモニターで確認する仕組み。日本国内でも既に法改正されているので、ミラーレス車でも公道走行は可能です。
現在、アメリカ、カナダ、中国からのみ、$ 5,000のデポジットを払うことで予約が可能となっています(本体価格は不明で、デポジットは返金可能)。
発売および量産化は2018年とのことで、未来の自動車界の巨大勢力となるのか、今後も注目してみると面白いのかも知れません。
▼スーパーカーたちとドラッグレースを繰り広げる「FF 91」