“大学は通学するもの”なんて、もう古い!?時間や場所を選ばずに学べるオンライン大学(通信制大学)の人気が高まる中、実は企業の採用担当者の約4割が「オンライン大学卒業生を今後積極的に採用したい」と回答していることが、サイバー大学の調査で明らかになりました。オンライン大学って実際どうなの?企業はどんなところを評価しているの?そんな気になるポイントをまとめました。
企業の人材不足への悩み
過去1年間に採用業務を担当した1,100人を対象に調査したところ、約8割(80.8%)が自社の人材不足を実感していることが分かりました。また、直近1年間の採用活動について尋ねると、約4割(40.5%)が「直近1年で十分な採用活動ができなかった」と回答。就活市場が売り手優位の状況が続くなか、多くの企業が人材不足に悩んでいる現状が浮き彫りになりました。
オンライン大学に対するイメージと実際の評価
次に、オンライン大学に対するイメージを調査したところ、トップ3は「自律的に学ぶ姿勢が強い学生が多い(30.6%)」「ITリテラシーが高い学生が多い(27.1%)」「多様なバックグラウンドの学生がいる(23.6%)」という結果でした。
一方、懸念点としてもっとも多かったのは「協調性やコミュニケーション能力に不安がある(31.1%)」でした。オンライン大学の学生は、“自律性”や“ITリテラシー”、“多様性”といった現代的な価値観に適応する強みがある一方で、採用業務経験者は“協調性”や“コミュニケーション能力”といった対人スキルに不安を抱いていることが分かりました。
また、オンライン大学卒業生を新卒または中途採用した経験がある443人に、採用後のパフォーマンスについて尋ねたところ、「非常に良い」「良い」と回答した割合の合計が68.2%に達しました。「悪い」と評価する人は少なく(3.4%)、オンライン大学卒業生の入社後のパフォーマンスが高く評価されていることが分かりました
通学制大学と比較した際のオンライン大学
続いて、通学制大学の卒業生と比較して、オンライン大学の卒業生をどのように評価するか調査した結果、「即戦力として活躍できる(23.5%)」と評価している採用業務経験者がもっとも多いことが明らかになりました。「リモートワークへの適性が高い(19.5%)」「柔軟性や適応力がある(18.4%)」といった回答を挙げる採用業務経験者も多く、変化の激しい現代の労働環境に適応できる資質が評価されていると推察できます。
また、「通学制・オンライン大学どちらでも個人の能力次第だと感じる(17.5%)」や「どちらの大学出身者も評価に差をつけていない(16.9%)」という回答が多いことから、企業が学歴に縛られることなく実力を重視した採用を進めていることがうかがえ、オンライン大学の卒業生にも評価される機会が増えていることが分かりました。
最後に、今後オンライン大学卒業生の採用を増やす意向があるか調査したところ、約4割の採用業務経験者がオンライン大学卒業生を今後積極的に採用したいと回答し、オンライン大学卒業生の需要が今後さらに増加する可能性が高いことが分かりました。オンライン教育が提供するスキルや特性(例えば、自律性や ITスキル)が企業のニーズに適合していると認識されていることが、この結果に反映されていると考えられます。
今や、学び方は通学だけじゃない!自分のライフスタイルに合わせて「好きなことを、好きな場所で、好きなタイミングで学べる」のがオンライン大学の強み。「新しいことを学びたい」「キャリアアップしたい」と思ったときこそ、一歩踏み出すチャンスです。
未来の自分のために、“学びの扉”を開いてみませんか?
【調査概要】
※本記事で掲載している調査結果のグラフは
すべて「サイバー大学調べ」です。
・調査対象:全国の経営者/役員/会社員(事務系)のなかで、
過去1年間に採用業務を担当した経験があると回答した方。20代~60代。
・回答数:1,100人
・調査期間:2024年12月18日(水)~26日(木)
・調査方法:インターネット調査