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「そんなの明日やれば?」こんななにげない一言で激怒した妻に困惑する男性




 



なにげないひと言で妻が不機嫌になったり怒ったり。それに困惑し、どう対処したらいいかわからない夫たちが増えている。



 



 



■楽しい時間を過ごしたあとで



 



家族で過ごす時間が唯一の趣味だと言うヨシノリさん(43歳)。10歳と8歳の男の子はやんちゃ盛りだが、そこがまたかわいくてたまらない。



 



「僕は郊外に住んでいるので、庭もそこそこ広い。そこで近所の人や友人たちとバーベキューをやるのが楽しくて、最近、はまっているんです」



 



つい先日も近所の二家族とバーベキューをした。子どもたちは走り回り、大人は昼間からビールで大騒ぎ。特に取り決めはしていないが、近所の人たちは肉や野菜などの材料をほぼ揃えてくれた。



 



「うちが用意したのはバーベキューの準備と子どもたちのジュースくらいですよ。ビールもワインも持ってきてくれて。かえって申し訳ないくらい。隣の奥さんは、わざわざケーキを焼いて持ってきてくれました」



 



それでもヨシノリさんの妻のミキさん(42歳)は、当日、いささか不機嫌だった。彼が月に2回もこういう会を開くことを快く思っていないようなのだ。



 



「ただ、うちの子も近所の子たちも楽しそうだったし、みんな中学に入れば部活で忙しくなってなかなかこんな時間もとれない。今だけのことだよ、僕も最大限がんばるからって言ってたんです」



 



実際、バーベキューの用意はいつもヨシノリさんが子どもたちと一緒にやっていた。それでもミキさんは、「今だけのことって言うけど、今の時間は今しかないのよ」と眉間に皺を寄せていた。



 



「彼女は完璧主義者だから、家庭をうまくやりながら自分のキャリアアップもがんばっている。そんな彼女には“今しかない”が重要なんでしょう。でも僕にとっては、子どもの成長過程を見られるのは“今しかない”んです。そのあたりはいつも食い違います」



 



 



■「明日やれば?」に激怒された



 



つい先日もバーベキューで楽しんだあとのこと。



 



「片づけをしていたら、妻が『疲れた。もういいかげんにしてほしい。ムダだわ、こんなこと』と言い出したんですよ。そんなに疲れるなら、バーベキューをやっている間、きみは部屋にいていいよ、気になるなら図書館に行っていてもいい。あとは全部僕がやるからって言ったんです」



 



するとミキさんは、自分の知らないところで食器などを使われるのがイヤだと言う。だったら紙皿にするから、とヨシノリさんは言った。



 



そしてため息をつきながらお皿を片づけているミキさんに、なにげなく「そんなの、明日にすれば?」と言ってしまった。



 



「すると妻は激怒。突然、大事にしていたはずのお皿を僕に投げつけて、『明日まで置いておけないでしょ』『明日だって結局、私がやるんじゃない!』と号泣。明日僕がやってもいいんだけどなと思いながら、とりあえず謝りました。何がいけないのかよくわからなかったけど」



 



月に2回やっていたバーべーキューは現在、休止している。だがせっかくの夏休み、自分の子も、近所の子どもたちも楽しみにしているらしく、「いつやります?」と声がかかっている。



 



「妻の機嫌次第でしょうね。あれから怖くてきちんと話していないので、どうしてあんなにブチ切れたのか、いまだにわからないままなんです」


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