商品を直接見たり触ったりできないメルカリは、写真が命。通販カタログで物を買う時と同じ感覚です。
ただ、通販のようにモデルが洋服を着るとか、インテリアをコーディネートするなど、凝った演出はなかなかできません。メルカリの場合には基本的には単体での写真を掲載することになるので、いかに“映える写真”を撮るかが購入のカギになってきます。
見栄えがいい写真といえば、狙いの「インスタ映え」を連想しますね。私はメルカリにも「メルカリ映え」があると思っています。メルカリ映えの目的はただ1つ、「いいね!」ではなく商品を売ること。
■正直な写真でも“映える”
インスタ映えとメルカリ映えは「物をキレイに、かっこよく、美しく見せよう」という部分は共通しています。でも、メルカリでは極端に加工するのはNG。たとえば色の調整です。たとえば、いくらカッコいいといっても、モノトーンにしては通用しません。さらに実物と写真の色合いが異なるとクレームの対象になるので、色味を変えるのは御法度です。
加えて、メルカリでは“盛る”と、ユーザーに誤解を与えるかもしれません。たとえば野菜や果物などの場合、たくさん入った様子を写真にすると、実際届いた内容を見てがっかりということにもなりかねません。食品はリピーターがつきやすい商品ですが、こうした落胆感があると二度と買ってもらえなくなってしまうかもしれません。そのため、ヘタに盛らず、正直な写真がメルカリ映えということになります。
インスタでは、物の一部だけを撮ったり、角度を大きく変えて撮ったりします。見栄えは良くなるかもしれませんが、商品の内容を正確に伝える必要があるメルカリでは、全体が写った写真が必要です。もちろん、枚数の余裕があれば「映える」写真を載せても問題はありません。
■メルカリ映えの写真を撮るコツ
現在メルカリでは写真が10枚掲載できるため。全体、傷や汚れ部分、特徴的な部分など、部分ごとに載せ分けることが可能です。メルカリ映えで購入につながる可能性を高められるのは事実ですが、抑えておくべきポイントもあります。
1.できるだけ自然光で撮る
実物の色味をできるだけ正確に伝えるために、私は午前中の自然光で撮るようにしています。写真撮影をする場所を決めておいて、そこで撮るのです。この場所は、実際に写真を撮る中で見つけてきました。
2.ダメージこそきちんと見せる
メルカリの購入者は傷や汚れに敏感です。隠すとクレームが来るので、写真でしっかり伝えましょう。
3.商品の角度を変えてみる
真正面から撮るよりも、ちょっと斜めから撮ってみると見栄えが良くなります。あとは商品そのものに“動き”を出すのも手です。私は靴の撮影のときによく使う手法です。
4.バッグは膨らみをもたせる
バッグの写真を撮るときは、ドアノブを利用しています。ここに持ち手をかけると、バッグ全体のイメージがつかみやすくなるのです。あとはバッグの中にタオルなどを入れて膨らませると、使っているときの雰囲気も伝わります。
私が思うメルカリ映えは、写真がキレイ、見栄えがいいのはもちろんですが、それ以上に商品の内容を正確に伝えられるものです。購入者に商品が届いたとき「あれ?なんだか違う」と思われないような、“正直な写真”が鉄則です。盛るのはインスタだけにして、メルカリでは盛りすぎ注意を心がけましょう。