『しらべぇ』によると、2月17日放送の『木村拓哉 FLOW』(TOKYO FM)にTOKIOの長瀬智也が出演。モテる男の特徴について語ったところ、その持論が少々の賛否両論を呼んでいるという。内容をかいつまめば、以下のとおりである。
きょうだいの構成によって女性に対する価値観が変わる(と主張)。
(女きょうだいで育った長瀬は)女性に対し、カッコをつけないし、女性の言うことを優先するようになる。女性の良いところも悪いところも知ってしまう。
だが、長瀬は「僕のスタンダードは、男きょうだいで育った男のほうがモテる」「僕が見てきたなかでは、女心をわかっていないヒトのほうがモテる」と断言し、その理由を「女性からすれば、理解できない部分に萌えてんじゃないですか?」と推測した。
女きょうだいとともに育ってきた男が必ずしも「女心がわかっている」かどうかはいささか疑問でこそあれ、「女心がわかっていない男のほうがむしろモテる」なる物言いに関しては、たしかに案外一理あるような、ないような……との逡巡も、ふと頭によぎったりする。女心の理解を啓蒙する『「モテ」と「非モテ」の脳科学~おじさんの恋はなぜ報われないのか~』なんて著書を出版した私なのにもかかわらず、だ(←さり気ない宣伝)。
ネット上も、私のこうした煮え切らない態度を大便、いや代弁するかのごとく「正直これはわかる」ほかの共感の声と、「それはないわ」「いや、女ごころがわかるほうがモテる」「女きょうだいいる方が女慣れして扱いわかってるからモテる」……など反論の声が入り交じっているようで、まさに混沌の様相さながらといった感じである……らしい。
仮に、妹が一人の二人兄妹で育った私が、(まったく自信はないものの)「女心が隅々までわかっている」としよう。それは、女性から「嫌われない」要素であることに間違いはないのだが、ヘタに「わかりすぎてしまう」ぶん、つい女心を先読みしすぎて攻撃性、強引さの面でどうしても躊躇が生じてしまうのである。これまでの豊富な恋愛経験から「長い期間をかけてじわじわと口説き続けてきた女性を、オラオラ系の男にあっさりかっ攫われる」イメージが払拭できないのも、そのせいであろう。
結局のところ、女心を端っから無視できる粗野な男、俗っぽい表現をすれば「ワル」(※「ちょいワル」ではない)がモテるという側面は、やはり否定できない。だがしかし、コンプライアンスに厳しい昨今の風潮において「女心をわかろうとしないワイルドな男子」の言動は、一歩間違えればセクシャルハラスメント、最悪だと強制性交罪にも問われかねないのもまた事実であり、もしかすると、この長瀬理論は前近代的な男女の価値観を引きずっているだけで、「モテる男像」ってヤツが今、根元から覆されつつあるのかもしれない。
ちなみに『しらべぇ』は、記事内で「TOKIOのメンバーの中でもっともモテるメンバー」について、全20〜60代の男女1357人を対象に調査。すると、長瀬理論では「モテない」はずの長瀬本人が断トツの1位という説得力のない結果に……。長瀬本人が「女きょうだいに育ってきたくせに女心がわかっていない」例外なのか、それとも先に私が申したように「モテる男像」が根元から覆されつつあるのか……その正解を導き出すのには、まだいくらかの時間を要するのではなかろうか。
ちなみに同アンケート調査では、リーダーの城島茂が最下位という可愛そうな結果も……。しかも、すでにTOKIOを脱退した山口メンバーを抑えての! そんなにダメか? 城島サンは……(笑)。