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SNSのセクシー自撮りは「性差による収入の不平等」への対抗なのか?




昨今、目立ち始めている「女性によるSNSなどのセクシー自撮り」について、ネット版の『Newsweek』が、なかなかに興味深いことを書いていた。



 



SNSのイタイ「セクシー自撮り」に隠された本音 他に手段のない女性たち』なるタイトルで、



 




これまでは、“みずから脱ぐ女性”が(SNS上で)大量発生している理由は、男女不平等や「性差(ジェンダー)」を抑圧されたことの産物と推測されていた。しかし、その仮説をオーストラリアのニューサウスウェールズ大学の研究チームが覆した。




 



……といった内容である。同大学でジェンダー心理学を研究する、キャンディス・ブレイク教授率いるチームは、ツイッターとインスタグラムのアカウントを約6万8000ユーザー収拾。すると、男性よりも女性の低所得が顕著な場合に「女性が(自身の)セクシーなコンテンツを投稿する傾向が強い」ことが明らかとなり、その理由について同チームは、こう結論づけている。



 




女性たちは、性差で収入の不平等が生じることに対抗すべく、無意識のうちにセクシャリティを使用する。




 



つまり、社会的地位を高めたい女性同士での競争で、そこから抜きん出る手段の一つが「セクシー自撮り」であり、これらは歪んだ自己愛やナルシスト的な行為ではなく、生活の改善のために他の手段がほとんどない環境に向けた不満を、無意識下でセクシャリティのアピールによって訴えている……というのだ。



 



う〜ん……言われてみればそんな風に解釈できなくもない……気もしなくはないなぁ……程度は同感できるものの、正直なところ、私にはこの新説が本当に正しいのか間違っているのか、はっきりとした白黒をつけるジャッジはできない。ただ、思い当たるフシもいくつかはなくもない。



 



たとえば、私のインスタグラムにも少なからずまぎれ込んでくる「あえてのリゾートスポットなどで、水着や露出度の高いファッションを満喫する自撮り女性」のプロフィールを確認してみると……そのほぼ大半の職業が「バイナリー」や「通販サイトの運営者」……とかだったりする。



 



もちろん、扇情的なエロいビジュアルによって男性顧客をゲットする短絡的な狙いもあるんだろうけど、これらの銭ゲバ(←死語)ぶりも、これ見よがしなリア充(←死語?)ぶりも、裏を返せば「性差で収入の不平等が生じること」への反抗を示すデモンストレーション、「社会的地位を高めたい女性同士での競争」の一環で、もっと穿った見方をしてしまうと、「芸術」を標榜しながらメッセージ性の強いセルフヌードをSNSに発信する女性アーティストや、既存メディアに掲載しきれない“埋もれたサービスショット”を日ごとにアップするグラビアアイドルあたりにも、深層では同様の心理作用が働いているのではなかろうか。



 



いずれにせよ、この手のセクシー自撮りが、SNS上でワンコンテンツ上がるごとに私なんかじゃ到底かなわない数の「いいね!」を獲得しているのは歴然的な事実であり、それが仮に前出のロジックどおり、社会批判の意味合いを含んでいるのだとすれば……その“ささやかな主張”はそれなりに不特定多数(おもに男性)のもとへと浸透しつつあるのかもしれない。むっちゃわかりづらいかたちで……ではあるけれど?


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