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【脳科学恋愛研究所 Vol.06】女性編スタート! アラフォー淑女のあらゆるモヤモヤを、脳神経外科医と海千山千ライターが解きほぐす!!




 



脳神経外科医の立場から、健康法やメンタルケアに関するさまざまなノウハウをわかりやすく解説し、多くの著作をも世に送り出しているドクター菅原道仁と、これまで5000人以上の若者を取材し、今なお「永遠の思春期」を自称するカリスマライター山田ゴメスとの“夢のコラボ”企画!ドクター菅原による脳科学に裏付けられた冷徹な分析と、ゴメスが25年のライター業で蓄積してきた膨大なデータをMIXした、死角ナシ&最強の「恋愛相談」をアナタにお届けします!!



 



 



【LOVE BRAIN 中年女性編】



#Case01 そもそも「女性脳・男性脳」という分類は正しいのか?



 





ドクター菅原(以下、菅原):なんか、けっこうご無沙汰な感じじゃないですかー。1カ月半ぶり……とか? 担当編集のAさんが「ゴメスさんとちっとも連絡がつかない」って嘆いてましたよ。『LOVE BRAIN』も放ったらかしにして、一体なにやってたの?



 



山田ゴメス(以下、ゴメス):すいません! 仕事で新潟から釜石(岩手県)まで一日弾丸ツアーを敢行したり、沖縄の久高島でサイクリングしたり、那須で動物と戯れたり、高知城を見学したり、四国アイランドリーグ(独立リーグ)を観戦したり……忙しくて、ほとんど東京にいなかったんですよー!



 



ゴメス氏の「思い出アルバム」。地方取材が続いたため原稿執筆が遅れた、と氏は語るが…


 



菅原:むっちゃ楽しそうですね……。ホントに仕事だったんですか?



 



ゴメス:仕事ですってば! ほぼ遊びに近い仕事もなくはなかったんですけど……。



 



菅原:怪しいなぁ……(笑)。



 



「中年男性編」に続いて「中年女性編」がスタート。アラフォー女性の恋のお悩みを脳科学的に解決していく


 



ゴメス:だって、悩み相談を受ける側が人生エンジョイせず、しょぼくれてたら説得力もないでしょ? ってなわけで、今日からいよいよ「アラフォー女性のお悩み解決編」がスタートするわけなんですが……大丈夫なんでしょうか? 我々みたいな女ゴコロが丸っきしわかっていなくて、いつも翻弄されてばかりの男二人が、女性の恋愛について語るっていうのは……。



 



菅原:あははは……。まあ、男性も女性も同じ脳を一つだけ持っている生き物ですから。そこはどうにか頑張って紐解いていきたいな……と。



 



菅原氏は「脳の仕組み自体に、あまり男女差はない」と語る


ゴメス:心強いお言葉、ありがとうございます(心ないお礼)。ところで今、先生は「男も女も同じ脳を持っている」とおっしゃいましたよね? 一昔前、「男脳・女脳」みたいなワードが世間でも流行っていたような記憶があるんですけれど、こういう「性別による脳の違い」というのは本当にあるんですか?



 



菅原:たしかにその当時は、左右の大脳半球を繋いでいる「脳梁」が、男性より女性のほうが太い……などと主張する脳科学者も少なからず実在しました。しかし、現在その説は否定されつつある。僕も個人的には「脳の仕組み自体に、あまり男女差はない」と思っています。



 



 



■女性に向けた恋愛相談は、男性が読んでも必ず役に立つ!



 





菅原:ただ、男性として、女性として、生まれてから育ってきた周囲の環境が、後天的なかたちで脳に影響を及ぼしている──男女の思考傾向の差は、むしろそれに起因する部分が大きいのではないでしょうか。



 



ゴメス:なるほど。僕なんかも「女と子どもを食わせるのは男の務め」的な刷り込みを、サラリーマンの父と専業主婦の母から身をもってなされてきた世代ですもんね……。だから、デートとかになったら、財布の中身が淋しくても、つい見栄を張って奢っちゃう。もしかしてピントずれてます? この例え……。



 



男女の脳に先天的な差はないが、育ってきた環境が、後天的に脳に影響を及ぼしている。ゴメス氏がデートで見栄を張るのもその影響のひとつ?


菅原:いや、そうずれてはいません。たとえば、原始時代は男性が狩りに行く役目を果たしていたので、危機を察知する能力は男性のほうが高く、女性はじっと家を守っていたので共感性・コミュニケーション能力が高かったと聞きます。正確な表現をすれば「男女とも生きていくため、異なった必要な部分に脳の多くを使っていた」ってことです。



 



いっぽうで、21世紀のような「男女平等」が前提とされる先進国社会においては、そういった従来的な脳の使用法がボーダレスになりはじめている……と僕は推測しています。



 



ゴメス:つまり、本連載の構成上、ここでは一応「女性編」を謳ってはいるものの、男性が読んでも充分に応用できる……ってこと?



 



菅原:そのとおり。「オレには関係ないな…」と看過するのはもったいないですよーってことです。



 



ゴメス:素晴らしい! このひと言で、もお男女ともども読者層のハートを鷲づかみですね!!



 



菅原:性別にかかわらず、どんな恋愛の悩みにも共通して重要なのは「リフレーミング」。自分が普段かけている色眼鏡から見えている視点を変えてみる発想。そんな要素を織り込み、次回からはいろいろお話をしてみましょう。



 




【今日の結論】



「男女平等」が叫ばれる昨今、「男脳・女脳」の分類はナンセンスとなりつつある!




 



【プロフィール】



菅原 道仁(すがわら みちひと)



1970年埼玉県生まれのA型。現役脳神経外科医。クモ膜下出血や脳梗塞といった緊急の脳疾患を専門として救急から在宅まで一貫した治療システムの提供を目指し、北原国際病院に15年間勤務。現在は菅原脳神経外科クリニック院長。その診療体験をもとに「人生目標から考える医療」のスタイルを確立し、心や生き方までをサポートする治療を行う。「恋愛とは病気の一つ」をモットーとするが、本人は「すぐ恋に落ちてしまう反面、フラれたらすぐ忘れてもしまう」という至って健康体?



 



山田 ゴメス(やまだ ごめす)



1962年大阪府生まれのB型。関西大学経済学部卒業後、大手画材屋勤務を経てフリーランスに。エロからファッション、学年誌、音楽&美術評論、さらには漫画原作に省庁仕事まで…記名・無記名、紙・ネットを問わず、偏った幅広さを持ち味とするライター&イラストレーター。かつては『Hot-Dog PRESS』の恋愛・SEXマニュアルも担当していた「恋のマエストロ」。「百の恋愛には百の戦略がある」をモットーとし、「いまだ現役」の実体験から得た千差万別のデータに基づいたリアルなLOVEテクニックは他の追随を許さないが、自分の色恋沙汰になると案外ポンコツな一面も時折かいま見せる。



 



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