人にモテるだけでなく、お金にもモテるおじさん=「カネモテおじさん」になるためのコツをお伝えする本コラム。「我こそは、おじさんだ」という方、そして「お金にも人にも、両方モテたい!」という方。ぜひカネモテおじさんを目指していきましょう。
■クーポンを使うおじさんって、アリ?
割引特典などがあるクーポン。クーポンを使うだけで、同じものが安く手に入れられるのだったらうれしいものです。でも、果たしてこのクーポン。おじさんが使うのはどうでしょうか。「数十円や数百円のために使うのは恥ずかしいかも」「クーポンを使うなんてみみっちいかも」という一抹の不安がある方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、クーポンを使う「クーポンおじさん」について考えてみたいと思います。
■デジタルクーポンならスマートに
クーポンは、従来は紙タイプが主流でした。チラシの端っこのミシン目を切り取った小さな紙だったり、クーポンらしいデザインが施された長方形の紙だったり。紙のクーポンはきれいに使えればいいのですが、お財布の中に入れっぱなしでヨレたり折れたり汚れたりして、なんとなくチマチマ感が出てしまうことも……。
そしてクーポンを出そうとするときに、お財布にたまったレシートもまとめてドサッと出してしまうケアレスミスにも要注意。さらに、それらを床にぶちまけてしまったら目も当てられません。なんならポイントカードなど、お財布の中身をすべて床に放出してしまう大惨事を招くこともまれにあります。数十円のお得のために後ろの人を待たせてしまう、冷や汗クーポンおじさんになってしまうのを避けるには、細やかな手の動きと集中力を要するのです。
ところが最近は、スマホでクーポンを使える機会も増えました。届いたメルマガを見せたり、アプリやHPのクーポン画面を見せたりといった具合です。現代において、もはやスマホは手の一部のようになっている方も多いと思いますので、お店でスマホを取り出して見せる姿は、周りから見ても違和感がないでしょう。何かの会員証かもしれないし、スマホの電子マネーで決済するのかもしれないし、突然届いたSNSのメッセージの確認かもしれない。スマホを使えば、「クーポンを使っています感」がいっきに薄れます。
よくいくお店で、スマホのアプリやメルマガでクーポンの利用できないかをチェックしておくとよいでしょう。
■クーポンを使うことで、失うものもある
とはいっても、忙しい毎日。そもそも、本当にそのクーポンを使う必要があるのか、という原点に立ち返って考えてみたいものです。なぜなら、クーポンを使うことで“オトク“が得られる一方で、失うものもあるからです。
一つは、他の店に行く機会を失うこと。「クーポンを使おう」という思いから、同じお店を選びがちになるからです。他の店に行くことで何か新しい発見があったかもしれないのに、その機会を逸しているかもしれません。
もう一つは、時間を失うこと。アプリなら、ダウンロードやアップデートの手間がかかります。また、クーポンを探す時間やお店で見せる時間や、「今度あのクーポンを使おう」「期限はいつまでだったかな」などと考える時間も、ごくわずかですがかかります。クーポンを使うために、わざわざ時間をかけてそのお店に行くというケースもあることでしょう。
そのような手間と大切な時間をかけてまで、割引額が50円だったりしたら、果たしてわりにあうのかどうか……。ということを、一度考えてみてもよいかもしれません。クーポンを手放せば、その時に自分が行きたいお店にいけるようになり、余計な手間や時間はかからなくなります。クーポンを手放すことで、開放感を得られるかもしれません。
■クーポンありきではなく、好きなお店ありき
そう考えると、順番としては、クーポンがあるからそのお店に行くのではなく、好きなお店にクーポンがあれば使う、というのがよいでしょう。まずは自分がよくいくお店、お気に入りのお店のアプリを探すとことから始めてもいいと思います。もしいい情報があれば、身近な人にシェアするのもよいと思いますし、誰でも何度も使えるクーポンなら、(親しい間柄の方がよいとは思いますが)一緒に行った人のお会計の際に、「これありますよ」と、さっとアプリ画面を差し出せば喜ばれるかもしれません。
クーポンに行動を決められるのではなく、クーポンを使って自分をバージョンアップすること。これで、お金にも人にモテる、カネモテおじさんを目指していきましょう。