『ドラえもん』に登場するのび太は、勉強ができず、テストでいつも0点を取っては叱られるキャラクター。ですが、ときには周囲が驚く記憶力、計算力を発揮することもあるので侮れません。今回はそんなのび太の学力について徹底考察していきます!
■漢字はからっきしだけど計算はできるときもある?
まず、のび太の基礎的な学力について考えていきます。ここでは作中でメインに描かれている国語、数学の出来について振り返ってみたいと思います。
まず国語に関してですが、そもそものび太は自分の名前すら満足に書くことができません。作中ではよく自分の名前である「のび太」を「のび犬」と間違える漢字音痴っぷりを発揮しており、ほかにも「怪人」を「貝人」、「血」を「皿」といった具合に漢字には滅法弱い姿を見せています。またひらがなの使い方も怪しく、 “てにをは”(助詞の使い方)がままなっていない描写もあるので、作文能力も微妙そう。
一方、算数については話によってまちまちとなっています。「1+1」を「11」と答えたり、「4×2」を「6」と答えたりと、かけ算はおろかたし算もわかっていないときもある一方で、「13+26」を「39」と即座に答えたことがあるなど計算できないことはなさそうです。小学生にしては難しい「2/3÷0.25÷0.8÷3と1/3」という問題を解いたこともあるので、正確な計算能力については不明ですが、まぐれで解ける問題でもないので、解き方を学んでいればのび太はちゃんと計算ができる子なのかもしれません。
まとめると、のび太は漢字やひらがなを覚えてそれを活用することが苦手な反面、解法を理解し、機転を利かせることが求められる計算問題を解くのはある程度得意なのだと考えられます。
■0点量産も、ときには100点をとったことも!
では次に実際の成績について見てみましょう。
のび太が累計で0点をどれくらいとったのか定かではありませんが、机の引き出しに0点の答案をため込むことも多く、頻繁に0点をとっていたことが窺えます。その頻度は5回に1回、10回に1回とも言われており、ときには〇×問題をすべて間違うという不名誉かつ奇跡的なテスト結果を叩き出したこともありました。
ですが0点だけをとっているだけではなく、のび太はそこそこ良い点数をとったこともあるんです。10点や30点など0点に比べてマシと言える点数以外にも、65点、95点、さらには100点も獲得したことも。しかも、ドラえもんの道具による不正抜きでこれだけの点数を獲得できているので(いくつかの話では不正もありましたが)、やる気を出せばそれなりに好成績を出せるポテンシャルがあるのです。
のび太は大長編(映画版)などのシリアスなストーリーでは、機転を利かせて道具を巧みに使い、ピンチを切り抜けたことが多々ありました。記憶力には多少の問題はあるかもしれませんが、地頭はそこまで悪くないのかもしれませんね。
■地頭は悪くないので正しい努力をしていれば…
以上、作中の描写をまとめて言えることは、のび太はきちんとした勉強さえしていれば、ちゃんと結果を出せる人間だということです。
昼寝に遊び、遅刻に宿題忘れなど生活の隙間に勉強という習慣が日常的にないのび太は、当然ながら学校で習った内容を頭に叩き込む時間がありません。なので、学習内容が身についていない状態でテストをしても、良い結果を出せるわけがないでしょう。最ものび太はほかの子より物覚えが悪く、余計に苦労している側面はありそうですが……。
ただ実力で100点をとったこともあるため、正しい努力をしていれば、勉強はできるはず。地頭も悪くないので、机に向かい続けて規則正しい勉強習慣さえ身につけさえすれば、少なくとも0点をとることはなくなるのではないでしょうか? それぐらいのスペックはある人間だと筆者は見込んでおります。
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