1月17日に放送された朝の情報バラエティ番組『スッキリ』(日本テレビ系)で、メインMCを務めるお笑いコンビ『極楽とんぼ』の加藤浩次さん(53)が、こんな風なことを語っていた。
(共演者の)ヒロミさん:最近、物忘れがひどい。人の名前が一番出てこないかな。番組とかに出ても、急に「あれ、このヒト誰だっけかな?」って。目の前にいて! ホント焦るよな。
(進行の)森圭介アナ:加藤さんもあります?
加藤さん:めちゃめちゃありますよ。オレだいたいスッキリのなかで「どうですかー?」って言ってるとき、名前言わないで「え! どうですかー?」って言ってるとき……オレ、忘れてるときだからね」
(進行の)岩田絵里奈アナ:わー! それ言われたらショック(笑)!!
私もめちゃめちゃありますよー! 仕事のミーティングや飲み会とかで、同席しているヒトの名前をついド忘れしちゃうことって……。
「ほぼ面識がない」ってヒトだけじゃなく、すでに何度も会っているヒトでも、ふと「アレ? なにサンだっけ……?」ってことになっちゃうケースがわりにある。「脳の老化」の一言で片付けてしまえばそれまでだが、まだまだ「ごめんね……おじいさんだから、物覚えが悪くて」と苦笑いしながらお茶を濁せるほどの年齢でもない。ヒロミさんがおっしゃるとおり、目の前にそーいう相手がいるときは相当に「焦って」しまう。
では、もし図らずしもこういったシチュエーションに直面してしまった場合、アナタならどーする?
私だったら……加藤さんと同様、ド忘れしたヒトの名前を口にしなくても済むような “振り”を連発して、とりあえずはその窮地を脱する努力をする。どうしても “主語”が必要なときは「アナタ」「アンタ」「キミ」……などの二人称の代名詞で誤魔化す。そうしているうちに、誰か別の人がそのヒトを名前で呼ぶのを辛抱強く待ち続けるのだ。なお余談だが、故ジャニー喜多川さんは人と対話する際、相手を「You」と呼ぶことで有名だったが、それは「大所帯であるジャニタレの名前を間違えないようにするため」の対策でもあった……らしい。さすがである。
話を戻そう。「誰か別の人がそのヒトを名前で呼ぶのを辛抱強く待ち続け」ながら……次に、私は「ア・イ・ウ・エ・オ・カ・キ・ク・ケ・コ……」と、ア行からパ行までまんべんなく順番に、その相手の名前が再び頭に浮かんでくることを期待してそらんじる作業をする。「サ……あ! 佐川さんだ」といった具合に、いきなりパッと閃く瞬間が、たま~にあったりするのだ。
ただ、当然のこと全然閃かないこともままあったりするので(笑)、そんなときは、
「下の名前教えてください」
……と、ファミリーネームを思い出すのは諦める。ファーストネームでやりとりしている(っぽい)相手だと、逆に「上の名前教えてください」──あるいは、
「お名前、漢字ではどう書くんですか?」
……と、尋ねるようにする。
とは言え……ビジネスシーンでは、(原則として)ファーストネームで呼び合うことなんてほぼあり得ないし、「漢字なんて名刺渡したんだから、それで確認しろや」なんてことにもなりかねない。どちらも作戦として「完ペキ」ではないのである。
だから、もうにっちもさっちもいかない状況(※どんな状況なんだ?)に追い込まれたならば、私は素直に
「すんません! アナタのお名前をウッカリ失念してしまいましたっ! あと一度だけ教えてください!!」
……と、鋭角にまで頭を下げて(※土下座でも可)懇願するのがベスト……ではなくともベターだと思うのだが、いかがだろう?
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