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年始特番『新春ツッコミ芸人総会』での浜田雅功の発言で改めて痛感した、ツッコミ上手なヒトのありがたさ!


新年1月2日に放送された『浜田 大吉 濱家主催 新春ツッコミ芸人総会 2023』(読売テレビ・日本テレビ系)に『ダウンタウン』のツッコミ役・浜田雅功(59)が出演。この日共演していた『博多華丸・大吉』の博多大吉・『かまいたち』の濱家隆一・『ライセンス』の井本貴史・『アインシュタイン』の河井ゆずる・『鬼越トマホーク』の金ちゃん・『ミキ』の昴生・『ナイツ』の土屋伸之・『どりあんず』の堤太輝・『マヂカルラブリー』の村上・『見取り図』の盛山晋太郎・『ニューヨーク』の屋敷裕政・『錦鯉』の渡辺隆らと、若手芸人のツッコミに対する感想や技術論などについて、和やかに意見を交わしていた。
 

番組タイトルに「2023」との表記があるので、もしかするともう何度かやっている年始の恒例シリーズなのかもしれないが、少なくとも私ははじめて観た企画で、あえて「ツッコミ役」だけにスポットを当てるという、なかなかに斬新な切り口が面白く、とても興味深く拝見させていただいた。
 

なかでも金言中の金言だったのが、この日の総大将(?)だったハマちゃんの持論。そのおおよその流れは以下のとおりであった。
 

(進行役の)博多大吉:若手とか後輩を見ていて「このツッコミ(芸人)面白いな」とか(ってありますか)?」
 

浜田:「いや、みんな上手いですって」
 

(続けて)ただぁ……「ワンテンポ遅い」とか「ここ語尾聞かんでもいけ!」とか、そんなんは見たときにちょっと感じます。やり方がどうこうじゃなしに、タイミング・間(ま)だけは見てしまう。
 

──後輩芸人ら、いっせいに感嘆の声
 
濱家:ツッコミ芸人総会一番の見どころですね!

お笑い芸人はもちろんのこと、一般人の会話術にも充分に活かせる珠玉のアドバイスではないか……と、ついつい唸ってしまった。同時に、一朝一夕では身につけることができない、一種の “天賦の才”を要する、高い難易度のアドバイスだとも思った。
 

ハマちゃんが指摘するところの「タイミング・間(ま)」というのは、とどのつまりが、個々が体内に有する「リズム感」のことである。ただ、このリズム感を支える人間……いや、動物の波長みたいなものは、訓練次第でかなりの部分まで鍛え上げることはできるものの、日常のコミュニケーションでも相当に意識し続けていなければ、そう簡単に “修正”することはできない。逆に言えば、(上手なツッコミを挿入)できるヒトは案外なんの努力も無しにあっさりとできちゃったりする。
 

私が所属している草野球チームのチームメイトの一人に「みんなのたかみち」という芸名の、かつては「プリンセス金魚」なるコンビでツッコミ役を担当していたお笑い芸人さんがいる。そして、たとえば私が野球チームの納会とかで挨拶などのトークをする際、「ツッコミのプロ」である彼が適度かつ絶妙なタイミングでツッコミを入れてくれると、不思議なくらいすごく気持ちよく、流暢にしゃべることができるのだ。
 

ツッコミとは、極論すれば「相手に対する思いやり」──「なんでやねん!」でも「なにそれ!?」でも「ええかげんにせいや!」でも……どれでもいい。ツッコミの基本の基とされる “キャッチフレーズ”を、まずはプライベートな会話でタイトに入れる練習をすれば、あなたの思いやりを伝える技術も、よりいっそう研ぎ澄まされていくのではなかろうか。

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