2022年の大晦日も、第73回目の『NHK紅白歌合戦』が放送される……予定である。
一時期は中途半端に若い世代に迎合した出演歌手のしょっぱい顔ぶれから「#紅白見ない」がネット上でトレンド入りしたものの、マツジュン・森保一サッカー日本代表監督・羽生結弦……ほか、審査員の錚々たるメンバーが発表されるやいなや、一転──「#最高の年末」がトレンド入りする……など、今年もそれなりの話題となっている。
そして、そんななか、ランキング専門サイトの『ランキングー!』が『NHK紅白歌合戦の「あるある」ランキング』(WEBアンケートによる回答者数:3650人)なるタイトルの記事を配信していた。とりあえず、その「TOP10」は以下のとおりであった。
1位:大御所歌手の後ろでアイドルが踊っている
2位:今年話題になったスポーツ選手が審査員
3位:ゆく年くる年に切り替わる瞬間が切ない
4位:豪華絢爛で大掛かりな衣装に驚く
5位:大河ドラマや朝ドラのコーナーが楽しみ
6位:紅白終了直後に(出演歌手)がCDTVやカウコンに出ていて驚く
7位:紙吹雪が口に入りそうでハラハラする
8位:うっかりお風呂のタイミングを逃す
9位:好きな歌手の出演時間が近づくとそわそわする
10位:けん玉チャレンジにドキドキする
以上、一連の結果を鑑みて……まず私の頭に浮かんだ率直な感想はこうであった。よくもこんだけ “いいヒト”ばっかを3650人も(調査対象者に)揃えたな……と。『ランキングー!』のアンケート調査から統計に到るまでの正確なシステムは不明だが……もしかすると、あらかじめ “候補の項目”が何十個かほど用意されていて、そこから一票を投じる “だけ”なのかもしれない。少なくとも私は「けん玉にはドキドキ」しないし、「紙吹雪が口に入りそうでハラハラ」もしないし、「うっかりお風呂のタイミングを逃す」こともない。とどのつまりが、
私が「紅白あるある」で挙げたいのは唯一つ!
「曲と曲の間に挟まれるサムい小芝居を観てゾワッと鳥肌が立ち、ついチャンネルを変えてしまいたくなる」
……コイツに尽きるのではなかろうか?
(5位にランクインしていた)毎年必ず披露される朝ドラや大河ドラマのパロディは、同局の制作物ゆえ、まあご愛嬌として(※ただし、今年の大河『鎌倉殿の13人』は個人的にとても好きだったので、下手な “再現”は絶対にしてほしくない!)……としよう。だが! 数年前の、主演の長谷川博己までをも巻き込んでの『シン・ゴジラ』をパロった小芝居はマジ、キツかった。「うわ…」と決して比喩じゃないホンモノの鳥肌が全身を襲い、思わず途中で「ガキ使」にチャンネルを変えてしまった。なので、そのオチがYOSHIKIに引き継がれたことは、噂でしか聞いていない。
NHKの制作者サイドの
「どうです、視聴者の皆さま…面白いでしょ?」
……みたいなゴリ押し風の “してやったり感”がたまらない。どうか「歌合戦」を名乗るならば、もっと「歌」に専念した演出を心がけていただきたい……と、心底から願うのは、はたして私だけなのか?
ところで、一説では
「羽生結弦が審査員に加わったことで、多くのユヅファンを取り込むことに成功し、一気にトレンドの風潮が『#最高の年末』へと変わった」
……とも言われているが、スケートをするわけでもなく、単に審査員席に座っているだけのユヅを観るだけでも……推しのヒトたちは本当に満足なんですかね???
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