「あの往年のアニメや漫画キャラたちが、まさかの◯歳!?」みたいな内容の記事を、「マンガ・アニメ・ゲーム・特撮・声優などの話題を掘り下げて分かりやすく紹介すること」をコンセプトとするネットメディア『マグミクス』が配信していた。その「まさかの〜」の部分は
「外見的には、てっきりもっとオッサン(ジイサン)だと思っていたのに、実年齢はめっちゃ若かった!?」
……という方向性である。まずは『サザエさん』で磯野家の大黒柱を務める磯野波平さんが、なんと54歳! 次に『宇宙戦艦ヤマト』 の重鎮トリオは、初代艦長の沖田十三が52歳(※初期設定時は45歳とのこと)、軍医の佐渡酒造が54歳、初代機関長の徳川彦左衛門が53歳! さらに『おそ松くん』の神出鬼没な謎キャラであるダヨーンも53歳!
そして、こうした錚々たる面々の “老けキャラ”に対して、旬な同世代の男性芸能人……たとえば、福山雅治(53歳)やら及川光博(52歳)やら東山紀之(56歳)やら……「50歳越えには見えない! イケメン俳優ランキング」(※株式会社CMサイト調べ)で上位にランクインした国内トップクラスのイケオジらの名を並べ、双方とのギャップを効果的に炙り出していた。
たしかに、設定上、定年退職させるわけにもいかないから50代で留めておくしかないとはいえ、波平さんの54歳はいっちょうあがり感ハンパ無さすぎだし、沖田艦長にいたっては60代……いや、下手すりゃ70代・80代といった域であろう。
いっぽうの福山の53歳やミッチーの52歳やヒガシの56歳が「普通なのか?」と問われれば、それも甚だ疑問であり……やはり、相当なレアケースに属するのではなかろうか……なんて風にアレコレと考えていたら、「年相応な50代男性の外見」ってヤツがよくわからなくなってきた。
ちなみに、私はあと約1ヶ月で還暦を迎えるわけだが、波平さんより6歳年上であり沖田艦長よりは8歳も年上である、そんな私のここ3ヶ月以内に撮った↓の写真をご覧になっていただきたい。
白髪染め・カツラ着用…それに写真修正は一切していない。スーツを着たら多少老けるが、一般的には実年齢よりも5歳から10歳は若く見られる。つまり「年相応な外見ではない」ということだ。
じゃあ、仮に私がもし「年相応な外見」を目指すのであれば、いったい誰を見倣えばよいのか?
原則として「アンチエイジング」がマストであり、完璧な薄毛対策や肌のお手入れがある意味では職業的に義務化されている芸能人から、 “お手本”を見つけるのはむずかしい。かといって、私の周囲には真っ当な会社に勤め、部長なり支店長なり重役なり社長なりの地位になっているような人材が一人もいない。企業に属していたら当たり前のようにできる「その他大勢の同期との相対的比較」ができないのである。
こうしたなか、私がアラカン男性芸能人のなかで、「わりに年相応」としてもっか注目しているのが、ここ数年における俳優の佐藤浩市だったりする。年齢は私より一つ上の61歳。現時点で、別に私は「年相応な外見」を目指しているわけではないのだけれど(笑)、これからの人生で自分が今立っている場所を見失い、途方に暮れてしまったとき、とりあえずは佐藤浩市を基準として、なんらかの軌道修正を図ることを心算している近ごろの私なのであった。
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