しかし種類がとても多く、スーパーで「どれがいいのだろう」と迷いがちだ。
今話題の「健康コスパ」から見た、おすすめのヨーグルトの選び方について、管理栄養士の浅野まみこ先生に話をうかがった。
例えばヨーグルトには「乳酸菌のみのヨーグルト」と「乳酸菌+ビフィズス菌入りのヨーグルト」があるが、健康コスパの観点から見たときに優れているのは「乳酸菌+ビフィズス菌入りのヨーグルト」と言える。
というのも、「乳酸菌」と「ビフィズス菌」はどちらも整腸作用が期待できるという点では同じだが、2つの菌の働きには大きな違いがあるのだ。
乳酸菌は「乳酸」を作り出し主に小腸で働くのに対し、ビフィズス菌は、酸素を嫌う性質があり、主に大腸で働き、「乳酸」だけではなく、短鎖脂肪酸の1つである「酢酸」を作り出す。
短鎖脂肪酸は、大腸のぜん動運動を活発にし、脂肪の蓄積の抑制、肥満や糖尿病の予防への効果が期待できるほか、免疫機能にも関与している。
つまり、ビフィズス菌には乳酸菌にはない働きがあるということだ。
上記の図は管理栄養士の浅野まみこさんが、「健康コスパ」「コスパ」「タイパ」「食品特性」の4つの軸で、「乳酸菌のみのヨーグルト」「乳酸菌+ビフィズス菌入りのヨーグルト」を比較したもの。
「乳酸菌+ビフィズス菌入りのヨーグルト」は「乳酸菌のみのヨーグルト」よりも種類が少ないため「タイパ」ではやや劣るが、意外にも比較的お手頃価格なので「コスパ」も高く、「健康コスパ」も優れていると言える。
「食品特性(酸味)」としては「乳酸菌のみのヨーグルト」のほうが酸味が強く、「乳酸菌+ビフィズス菌入りのヨーグルト」は比較的まろやかなものが多い。
実はビフィズス菌は酸に弱いため、「乳酸菌+ビフィズス菌入りのヨーグルト」の方が、酸味が抑えられているからだそう。
味については好みだが、酸味が強いのが苦手な人には「乳酸菌+ビフィズス菌入りのヨーグルト」のほうが食べやすくておすすめだ。
とはいっても、ビフィズス菌入りヨーグルトがどの商品であるのかを見つけるのは手間がかかるかもしれない。
ここでは、ビフィズス菌入りヨーグルトの主な銘柄も紹介する。
【ビヒダス プレーンヨーグルト】
50年以上もの研究を続けてきた「ビフィズス菌BB536」を使用。酸味が少なくまろやかな味わいが特徴。
【小岩井生乳100%ヨーグルト】
原材料は生乳100%。滑らかでやさしい酸味が特徴。
【Bifixヨーグルト】
ビフィズス菌BifiXに加え、食物繊維イヌリンが配合されているのが特徴。
美味しくて食べやすいヨーグルトは、朝食やおやつで日常的に食べている人も多いことだろう。
これからは健康コスパの高い「ビフィズス菌入り」を意識して選んではどうだろうか。
【参考】
※健康コスパで選ぼう!
http://wellnesslab-report.jp/cs/kenko-cospa/report/yogurt.html