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「そんなものまで勝手に……」留守中のペットカメラに映った「食い尽くし義母」のありえない行動


義実家の近所に住むのは、ある程度の覚悟がいる。子どもを預かってもらったら恩を着せられるのではないか、老後の面倒を見てほしいと言われるのではないか……。そこまでいかなくても、どういう距離感でつきあえばいいのか、みんな頭を悩ませるだろう。

義実家の近くに引っ越し

「上の子が小学校に上がるのを機に、夫の実家近くに越しました。私は地方出身なので、頼れるのは夫の両親しかいなかった。結婚以来、時々行き来はありました。義両親とも気さくないい人たちだと思っていたけど、近くで住めばまた違う側面もあるのだろうと予測はしていました」

そう言うのはマチさん(43歳)だ。34歳のときに結婚し、今は8歳と6歳の子がいる。近くに越して助かったのは、下校後の上の子を気にせず、仕事に打ち込めるようになったことだ。

「義母は時々下の子の保育園のお迎えにも行ってくれました。私は義両親宅にいる子どもたちを連れて徒歩10分ほどの自宅に戻り、夕食を作る。時には夫が行ってくれることもありました。

義両親は『みんな夕飯を食べて行ってもいいのよ』と言ってくれたけど、夫がそういうふうに甘えたくないとはっきり言ってくれたので、近距離でも互いの家庭には干渉しないという暗黙の了解が成り立っていたんです」

5歳年上の夫は一人っ子で、義両親はすでに80歳を越えている。だが二人とも元気で、矍鑠(かくしゃく)としており、「私たちの老後のことなどは気にしないで」とマチさんの気持ちを察しているかのようだった。

自宅に来て子どもの面倒を見てくれた義母

「うちは共働きだから、ふだん、義両親がどういう生活をしているのかはよく分からなかった。自分たちは大丈夫と豪語していたし、ときおり週末に一緒に食事をするときも義母は手巻き寿司とかおでんとか、子どもたちが喜ぶものを用意してくれていたので、ごく普通に生活しているのだろうと勝手に思っていたんです」

半年ほど前、マチさんが腰を痛め、立ち上がることも容易ではなくなったことがあった。義母はすぐに駆けつけて、子どもたちの面倒を見てくれた。夫も早く帰って夕飯の支度などをしてくれたという。

「そのときは気付かなかったんですけどね」

義母が息子とマチさんの自宅に来ることはめったになかったから、そのとき初めてキッチンやリビングなどを詳細に見たのだろう。

頻繁に食べ物がなくなるように

マチさんの腰痛が長引いたこともあり、義母は毎日のように来ては洗濯や掃除までしてくれた。夕飯作りは夫の役目となったので、夫と入れ替わりに義母は帰宅していく。だが、その後、必ず冷凍庫の作り置きや子どもたちのために買って置いたお菓子がなくなっているのにマチさんが気付いた。

「なんだかおかしいと思ったけど、まさか義母が持って帰ったり食べて行ったりするとは思っていませんでした。でも私が出勤できるようになっても、義母は『うちに子どもたちを迎えに来るのは大変だろうから、子どもたちは自宅に帰ればいい。私が来るから』と言ってくれたので、その言葉に甘えることにしたんです。鍵も渡していました」

それからは目に見えて食材や総菜が消えていった。しかも冷凍庫の奥にある古いものからなくなっていくのでなかなか気付くことはできなかったという。

ある日、前日に夫が子どもたちに買ってきたケーキの残りがなくなっていた。

「今日も食べると子どもたちが楽しみにしていたんです。でも私が帰宅して、義母が帰っていったあと冷蔵庫を見るとケーキがなかった。ゴミ箱にはケーキの箱だけが捨ててありました。子どもの誕生日だったから大きめのホールケーキの3分の1くらいはあったはず。でもなくなっている。子どもたちは食べてない。義母しかいないんですよ」

ペットカメラを仕掛けたら

夫と相談し、ペットカメラを仕掛けた。自宅には猫がおり、前からつけようと言っていたのでちょうどよかったのだ。カメラには、義母が総菜やお菓子を食べ尽くすところが写っていた。こっそりバッグに保存容器を入れたこともある。

「責め立てるつもりはなかったので、夫と二人でそれとなく尋ねてみたんです。そうしたら『子どもたちの面倒を見ていたら、私だっておなかが減るわよ。少しくらい食べちゃいけないの?』と。いけないわけじゃないけど、今日の夕飯にしようと思っている総菜を食べたり持って帰られると困るんだよと夫が強めに言うと、『うちだって夕飯は食べなくちゃいけないし』と義母。どうやら義母は、ほとんど料理をしなくなっていたようなんです」

夫が父親に聞くと、最近は買ってきたものばかりがテーブルに並ぶ。義父は高血圧や糖尿病を指摘されているので、味の濃いのはつらいが義母が作らないため、時々自分で簡単なものを作っていると息子に白状したという。

「確かにおふくろはもともと料理が得意ではない。でも二人きりなんだから、何か簡単に作ればいいのにと夫も困惑していました。義母はおなかがすいてついうちにあるものを食べてしまうし、時には持って帰ってしまうんでしょうけど、共働きのうちにとってはつらいです」

それ以来、たまに持って帰ってもらうように総菜を多く作ってはいるが、そうなると食費がかさむし、2軒分となると作るのも大仕事になる。

「どうしたらいいものか、今、夫と思案中です。それにしても義母がケーキを食い尽くしている動画はちょっと怖かった」

いくらなんでも子どものためのケーキを祖母が食べるのは感心しないと、マチさんは本当に困ったように言った。
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