平成3年の50円玉は発行枚数が2億枚以上あるため、特に希少な年のものでもありません。そのため、皆さんのお財布の中にも平成3年の50円玉は見つかるかもしれません。
では、なぜ高額落札となったのでしょうか? ポイントは「あいている穴の部分」「未使用」にあると言えます。
穴がどれぐらいずれているかがポイント
今回落札された50円玉は、本来穴があくはずの部分からずれて穴があいており、そのずれ幅が非常に大きいです。こうしたコインは「穴ズレエラー」と呼ばれ、一般的に、穴が通常の位置からどれくらいずれているかで価格が変わってきます。落札品のように、ずれっぷりがすごいものは高値になり得ます。1~2mm程度のずれであればせいぜい数万円ほどにしかならないでしょう。これだけ穴がずれているケースはそうそうないため、珍品と言えます。
また、今回落札された50円玉は、発行当初の輝きが見受けられます。つまり、「未使用」であることも価格を高めている理由の1つと考えられます。これほどひと目で分かるエラーコインは、使われる前に発見され大切に保管されるため、意外にも未使用の状態で見つかることが多いのです。
鑑定結果次第ではさらに高値になる可能性も

今回落札された50円玉は、第130回入札誌「銀座」公式Webサイトでは「未使用品」と表記されているものの、どの程度の未使用レベルかは実際に下見してみないとはっきりと分かりません。画像では大変きれいに見えても、実際に見てみると細かいスレに気付くこともあり得ます。
実は、一口に「未使用」と言っても、そのレベルによって価格には大きな差が出ます。もし状態のよいエラーコインを持っているなら、正確な価値を証明するためにも専門機関へ鑑定に出したほうがいいでしょう。
なお、コインの鑑定はPCGS(Professional Coin Grading Service:世界でも評判の高いアメリカの第三者格付け鑑定会社)や、NGC(Numismatic Guaranty Company:1987年に創設されたアメリカの第三者格付け鑑定会社)が行っています。
コイン商が鑑定代行を行っている場合がありますので、相談するとよいでしょう。鑑定結果次第ではさらなる高値になる場合もあります。
一方で、鑑定結果が想定よりも悪い場合には価格が下がる場合もあります。そのため、エラーコインなどを発見した場合には、鑑定に出した方がいいかどうかもコイン商と相談されることをおすすめします。
<参考>
第130回入札誌「銀座」 Lot番号:483 50円白銅貨 平成3年 穴ズレエラー
