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【神話の地で良縁祈願】島根の神社仏閣おすすめ5選|縁結びから夕日の聖地まで


縁結びの神様で知られる出雲大社をはじめ、島根県には神話の舞台となった古社や古刹が今も数多く残っています。

夕日に染まる朱塗りの社殿、鏡の池で縁を占う森、海辺の港町に建つえびす様の総本宮、山の上から宍道湖を見渡す古刹。土地ごとに違う物語に出会えるのが、島根の社寺めぐりの魅力です。

この記事では、島根県で訪れたい神社仏閣5カ所を、見どころや参拝の作法とあわせてご紹介します。神話を知ってから歩くと、境内の景色の見え方もきっと変わってきます。


出雲神話が息づく島根の神社仏閣とは?


島根県の東部は、かつて出雲国(いずものくに)と呼ばれた地域です。『古事記』や『出雲国風土記』に描かれた神話の舞台が各地に残り、物語に登場する古社が、今も現役の信仰の場として大切に守られています。


旧暦10月は、全国の神々が出雲に集まるとされ、出雲地方ではこの月を「神在月(かみありづき)」と呼びます。出雲大社の公式サイトによると、令和8年(2026年)の神在祭は、11月18日の夜の神迎神事・神迎祭に始まり、11月25日の神等去出祭(からさでさい)まで行われます。


今回は縁結びだけでなく、夕日の聖地、えびす様の総本宮、目のお薬師さまなど、ご利益の異なる社寺を選びました。


  • 国宝の出雲大社御本殿をはじめ、江戸時代の社殿が国の重要文化財として残る社寺が点在しています

  • 八岐大蛇(やまたのおろち)退治や国譲りなど、神話のエピソードと結びついた見どころが多くあります

  • 島根半島の海辺や山の上など、景色とあわせて楽しめる場所が揃っています


参拝前に知っておきたい、出雲神話の3つのエピソード


ゆかりの神話を少し知っておくと、境内で目にするものの意味がぐっとわかりやすくなります。


  • 因幡の素兎(いなばのしろうさぎ)

    :『古事記』には、大国主大神が因幡の国へ向かう途中、赤裸になって苦しむウサギを助けたと記されています。出雲大社の境内に、大国主大神とウサギの青銅像や、数多くのウサギの石像があるのは、この話にちなみます。

  • 八岐大蛇退治

    :素盞嗚尊が、八つの頭を持つ大蛇から稲田姫命を救い、のちに夫婦になったという神話です。素盞嗚尊は稲田姫命を森の大杉のそばに隠したと伝わり、その舞台とされるのが八重垣神社の佐久佐女の森です。

  • 国譲り

    :大国主大神が、築いた国を天照大御神に譲ったという神話です。この功績をたたえて壮大な神殿が築かれたことが、出雲大社の創建の由来とされています。美保神社に祀られる事代主神も、国譲りの場面に登場する神様です。


【縁を結ぶ】出雲神話ゆかりの2社


まずは、縁結びの神様として全国から参拝者が訪れる、出雲大社と八重垣神社をご紹介します。


出雲大社(いづもおおやしろ)


出雲大社は、縁結びの神様として知られる大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)を祀る、島根県を代表する古社です。一般には「いずもたいしゃ」と呼ばれますが、正式な読みは「いづもおおやしろ」です。


『古事記』や『日本書紀』には、国譲りのあとに立派な神殿が築かれ、大国主大神がそこにお鎮まりになったと記されています。ここでいう縁結びは、男女の縁にとどまらず、人と人をつなぐさまざまなご縁を意味します。


境内の奥に建つ御本殿は延享元年(1744年)の造営で、国宝に指定されています。高さは約24mあり、日本最古の神社建築様式とされる大社造(たいしゃづくり)を今に伝えます。神楽殿に掛かる長さ約13mの大しめ縄も、見逃せない見どころです。境内には因幡の素兎にちなんだウサギの石像も点在し、探して歩くのも楽しみです。


授与所では、ご縁にちなんだお守りや御札を授かれます。授与品は変わることがあるため、参拝時にご確認ください。


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出雲大社公式サイト


八重垣神社(やえがきじんじゃ)


松江市の八重垣神社は、八岐大蛇を退治した素盞嗚尊(すさのおのみこと)と、稲田姫命(いなたひめのみこと)の夫婦神を主祭神とする古社です。二柱が結ばれた地とされ、縁結びや夫婦和合を願う人が数多く訪れます。


境内の奥に広がる佐久佐女の森(さくさめのもり)は、素盞嗚尊が稲田姫命を大蛇から守るため、大杉のまわりに八重垣を築いた場所と伝わります。妻を迎えた喜びを詠んだとされる「八雲立つ 出雲八重垣 妻込めに 八重垣造る その八重垣を」の歌は、日本最初の和歌ともいわれ、社名の由来にもなりました。


森の中にある鏡の池は、稲田姫命が姿を映した池と伝えられています。ここでは縁占いが人気で、授与所で受けた占い用紙に硬貨をのせ、池の水面にそっと浮かべます。早く沈めば縁が早く訪れ、近くで沈めば身近な人と縁があるとされています。


境内には、2本の椿が地上で一体となった連理玉椿(夫婦椿)が3本あり、夫婦の契りの象徴として親しまれています。宝物収蔵庫では、平安時代の宮廷画家・巨勢金岡(こせのかなおか)の筆と伝わる板絵著色神像も見られます。板絵3面に6柱の神像が描かれ、国の重要文化財に指定されています。


神札授与所では、縁結びにちなむお守りなどを授かれます。授与品は変わることがあるため、参拝時にご確認ください。


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八重垣神社公式サイト


【海と山の聖地】夕日・えびす・薬師を訪ねる3カ所


続いては、島根半島の海辺と山の上に建つ3カ所です。夕日の岬、えびす様の総本宮、目のお薬師さまと、それぞれ異なる信仰の形に触れられます。


日御碕神社(ひのみさきじんじゃ)


島根半島の最西端、日御碕(ひのみさき)に鎮座する日御碕神社は、『出雲国風土記』に「美佐伎社」として記される古社です。下の宮の日沈宮(ひしずみのみや)に天照大御神(あまてらすおおみかみ)、上の宮の神の宮に素盞嗚尊を祀っています。


昼を見守る伊勢神宮と対をなす存在として、日本の夜を守る神社と信仰されてきました。松林に映える朱塗りの社殿は、江戸幕府3代将軍・徳川家光の命で造営され、寛永21年(1644年)に遷宮が行われました。楼門や廻廊を含む14棟が国の重要文化財に指定されており、100か所以上ある彫刻に同じ図柄は二つとないとされます。


夕日の名所としても知られ、日本遺産「日が沈む聖地出雲」にも関わる場所です。海に浮かぶ経島(ふみしま)は、日沈宮がかつて鎮座していた地と伝わります。毎年8月7日の例大祭(神幸祭)では、夕刻に神輿渡御と神事が行われ、夕日の祭りとも呼ばれます。


神社から海沿いの遊歩道を進めば、明治36年(1903年)に完成した出雲日御碕灯台(国の重要文化財)にも足を延ばせます。


授与所では、神社ならではのお守りなどを授かれます。授与品は変わることがあるため、参拝時にご確認ください。


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日御碕神社公式サイト


美保神社(みほじんじゃ)


島根半島の東端、美保関(みほのせき)の港町に鎮座する美保神社は、全国のえびす社の総本宮として知られる古社で、『出雲国風土記』にも社名が見られます。事代主神(ことしろぬしのかみ)と三穂津姫命(みほつひめのみこと)を祀り、事代主神は海上安全や商売繁盛の「えびす様」として親しまれています。


出雲大社の大国主大神と事代主神は、神話の中で深く関わる神様です。そのため、出雲大社とあわせて参拝する「両参り」も、古くから親しまれてきました。


文化10年(1813年)に建てられた本殿は、大社造の社殿2棟をつないだ「美保造(みほづくり)」「比翼大社造(ひよくたいしゃづくり)」と呼ばれる珍しい造りで、国の重要文化財です。えびす様は鳴り物を好むとされ、奉納された楽器846点が、国の重要有形民俗文化財に指定されています(通常は非公開)。毎月7日の七日えびす祭や、毎年12月3日に国譲り神話にちなんで行われる諸手船神事(もろたぶねしんじ)も知られています。


参拝のあとは、神社から仏谷寺(ぶっこくじ)へ続く約260mの青石畳通りへ。江戸時代後期から大正にかけて整えられたとされる石畳の道で、北前船で栄えた港町の面影が残ります。島根半島の東端には、明治31年(1898年)に建てられた美保関灯台(国の重要文化財)もあります。


授与所では、えびす様にちなんだお守りなどを授かれます。授与品は変わることがあるため、参拝時にご確認ください。


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美保神社公式サイト


一畑薬師(いちばたやくし)


一畑山の山上に建つ一畑寺(いちばたじ)は、「一畑薬師」の名で親しまれる臨済宗の古刹です。「目のお薬師さま」として、目の健康を願う人々から全国で信仰されています。


始まりは寛平6年(894年)、地元の漁師・与市(よいち)が、海の中から薬師如来を引き上げて祀ったことと伝わります。もとは天台宗の寺でしたが、のちに臨済宗となりました。子どもの無事な成長を願う仏様としても知られ、数え年2歳や4歳でお参りする習わしもあります。


境内からは宍道湖(しんじこ)を見渡せ、麓から続く千段を超える石段も名物のひとつです。坐禅や写経の体験もでき、神社めぐりの合間に心を整える時間にもなります。


2023年7月の大雨で通行止めとなっていたメイン道路は、2026年4月に通行が再開されています。


授与所では、お寺ならではのお守りなどを授かれます。授与品は変わることがあるため、参拝時にご確認ください。


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一畑薬師公式サイト


ご利益をきちんと授かる参拝の基本


島根の社寺には、神社とお寺の両方が含まれます。それぞれの基本の作法を、出発前に確認しておきましょう。


神社での作法


基本の流れは、次のとおりです。


  • 鳥居の前で軽く一礼し、参道は中央を避けて端を歩きます

  • 手水舎で、左手、右手、口の順に清めます

  • 拝殿で賽銭を納め、二礼二拍手一礼でお参りします


出雲大社だけは作法が異なり、二礼四拍手一礼が正式です。八足門の前で御本殿に参拝したあとは、瑞垣(みずがき)に沿って左回りに進み、周囲の社殿でも同じ作法でお参りします。


御本殿の裏手にある素鵞社(そがのやしろ)には、「お砂」をいただく習わしがあります。まず、西へ約800mの稲佐の浜(いなさのはま)で砂を採り、それを素鵞社に納めてお参りします。そのうえで、社殿の床下の砂を授かって帰ります。お砂取りをする場合は、時間に余裕を持って参拝しましょう。


お寺での作法


お寺では、神社のような拍手は打ちません。次の流れで、静かに手を合わせます。


  • 山門の前で一礼し、境内では静かに過ごします

  • 本堂で賽銭を納め、合掌して一礼します


社寺巡りの前に確認したいこと


島根県の社寺は、島根半島の東西や松江市街、山の上など、離れた場所に点在しています。出かける前に、次のポイントを押さえておきましょう。


  • 出雲大社と日御碕神社は島根半島の西側、美保神社は東端にあるため、1日で複数を巡る場合はレンタカーが便利です

  • バスは便数が限られる路線もあるため、公共交通で回る場合は事前に時刻表を確認しましょう

  • 日御碕神社へ向かう県道は、悪天候時に通行止めになる場合があり、迂回路もありません。最新の道路情報を確認してから出かけましょう

  • 旧暦10月の神在月や年末年始は参拝者が増えるため、時間に余裕を持った計画がおすすめです

  • 一畑薬師の石段や八重垣神社の佐久佐女の森の小道を歩く場合は、歩きやすい靴で出かけましょう


※交通機関や施設の料金、時間等は予告なく変更になる場合があります。最新情報は公式サイトもあわせてご確認ください。


おわりに:神話の舞台を、自分の足でたどる旅へ


縁結びの出雲大社、鏡の池で縁を占う八重垣神社、夕日の岬に建つ日御碕神社、えびす様の総本宮・美保神社、そして山の上の一畑薬師。どの社寺にも、神話や言い伝えとともに受け継がれてきた物語があります。


物語を知ってから訪れると、社殿の造りや境内の木々、ウサギの石像や鏡の池の見え方も変わってくるはずです。本で読んだ神話の舞台を、実際に歩いて確かめる。そして、旅先で結ばれたご縁を、日々の暮らしに持ち帰る。そんな旅の楽しみ方を、島根県でぜひ味わってみてください。


YOKKA編集部

余暇プランナー

気軽に始められる趣味さがしや休日の過ごし方など、余暇の時間を充実させる情報を発信する体験発信メディア「YOKKA」の編集部です。新たな挑戦のスタートをそっと後押しし、日々の暮らしを豊かにするアイデアをお届けします。

【神話の地で良縁祈願】島根の神社仏閣おすすめ5選|縁結びから夕日の聖地まで

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