島根県の松江市、宍道湖の次に大きい中海という湖に浮かぶのが大根島。起伏のない平坦な島ですが隣の江島と同様に火山の島でもあり、約20年前に噴火した大塚山の火山活動によって誕生しました。噴出した溶岩は粘土の低い玄武岩質の溶岩であったため、勾配の緩やかな山体を成しています。
そんな大根島は、牡丹の生産量が全国一位、日本に三か所だけの高麗人参の生産地のうちのひとつ。この記事では、サイクリングにも気持ち良い広大な大地の広がる大根島の魅力をご紹介します。
ちょっと変わった名前、『大根島』という名前の由来は?
奈良時代に書かれた「出雲風土記」。その中に、鳥がタコをくわえて来島したという言い伝えから、たこから太根(たく)そして大根(たいこ)と変化して、現在の大根(ダイコン)となったそうです。
大根島で行きたい!観光スポット3選!
日本庭園と牡丹の花のコラボレーション「由志園」
山陰最大級の池泉回遊式日本庭園。 その美しさに魅了され、海外からの観光客も増えています。 庭園内には、出雲地方の豊かな風景を模した景色が凝縮されており、「出雲の國の箱庭」とも呼ばれているそうです。 牡丹の旬は、4月下旬から5月上旬ですが、こちらの庭園では1年中牡丹を見ることができます。また、庭園内では、国内外様々なアーティストとのコラボレーションも見ることができるのも魅力のひとつ。GW期間中には、3万輪の牡丹が広大な池の水面を埋め尽くすイベントが開催されます。四季折々の花や緑に彩られ、1年中変化を楽しむことのできる庭園の様子には、目が離せません。ぜひ年間入園パスポートをゲットして、日本の美しい四季を感じてみませんか?
- 入園料:シーズンにより異なるため、ホームページで確認ください。
- 年間入園パスポートもあり。一般はスタンダードプラス/1,800円、スウィート/2,400円の2種類。小中高生は一般の半額
- 営業時間:10時~17時(最終受付閉演30分前)
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世界に誇る、雲州人参とは
大根島では、昔から雲州人参が特産品として知られています。雲州人参は、 植え付けてから収穫まで6年かかるのですが、連作を嫌うため、同じ畑では15年以上置かなければ作ることができないという大変な作物 なのです。現在では、 長野県、福島県とともに、大根島のある八束町は3大産地のひとつに数えられており、県内唯一の雲州人参の産地 となっています。海底火山の噴火により、湖に囲まれた大根島の土壌はミネラルなどの栄養分を豊富に含んでいるため、高麗人参の栽培にも適した環境なのだとか。
雲州人参には、サポニンという成分の含有率が高く、抗酸化作用や免疫の向上、肥満防止、血流改善などの様々な効果が期待されています。これは漢方の王様としても知られ、世界最高級品の評価を得ています。 由志園では、雲州人参を加工して作った多彩な商品も販売されているので、是非お土産にプレゼントしてみてはいかがでしょうか。
竜渓洞
大根島は火山の島で、約20万年前に噴火によってできました。 その噴火の影響で、2つの溶岩によってできた洞窟「溶岩隧道」があり、国の天然記念物になっています。 幽鬼洞と竜渓洞という2つの溶岩隧道があり、現在は天然記念物である竜渓洞のみ見学が可能です。もうひとつの幽鬼洞は、国の特別天然記念物に指定されているものの、現在は落盤の危険があるため立ち入り禁止になっています。竜渓洞の岩肌には、溶岩流出の跡が渦巻き状に残っていて、噴火当時の様子が色濃く残っていますよ。また、洞窟内では世界的にも稀な、生きた化石と呼ばれる生物も現存しており、学術者たちの研究対象として世界的にも注目されています。洞窟内に入る際は、ガイドさんが案内してくれるので、より深く洞窟について学ぶことができます。
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大塚山公園
大塚山の標高はたった42mで、日本の火山の中では一番低いのだとか。大塚山公園は火山が噴火した際に火口から大量に噴出した玄武岩質の軽石からできた丘で、頂上から見渡す景色は絶景です。 春には樹齢60年越えの満開の桜が見られ、密かに花見スポットになっています。子供向けの遊具も充実しているので、親子でも楽しめる場所です。
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大根島から少し足を伸ばして行きたい観光地3選
江島大橋
松江市八束町・江島・境港を繋いでいる橋です。最上部の高さは45m、全長1,446mあり、コンクリート製の桁橋としては、日本最大の規模を誇ります。撮影する角度によって、急こう配に見えるため、ベタ踏み坂と呼ばれています。橋の上からの眺めは絶景です。ぜひ実際の橋の高さを体感してみてください!
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水木しげるロード
ゲゲゲの鬼太郎の作者である、水木しげるさんの出身地である境港。そんな境港には、まるでゲゲゲの鬼太郎の世界に迷いこんだかのような、妖怪ワールドがあります。各所にある妖怪ブロンズ像や、レストランなどに仕掛けられた妖怪たちは見る人を飽きさせません。自分の好きなキャラクターを見つけながら、町歩きの旅も楽しいのでおすすめです!
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美保神社
全国3,000以上あるえびす様の総本山であり、美保湾を望むことのできる静かな港町に佇んでいる美保神社。 御祭神は三穂津姫命事代主神で、海上安全、五穀豊穣、商売繁盛にご利益があると信仰を集めています。 神社のすぐ近くには青石畳み通りと呼ばれる江戸時代から残る昔ながらの面影を残す石畳の通りがあり、ノスタルジックな雰囲気が漂い、密かな注目を集めています。晴れの美保神社ももちろん美しいですが、雨が降ることで石畳の青が強調されて、美しさが倍増します。
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まだまだ面白い場所、松江を発見する旅へ
松江といえば、代表的な宍道湖や松江城が有名ですが、実は大根島やその付近にも魅力的な観光スポットがたくさんありました!
天気の良い日には、サイクリングも気持ち良く、四季を感じることができる壮大な自然が広がっています。移り変わる景色の変化を逃さぬよう、一度と言わず何度でも訪れたく場所。 変わっていく景色と、変わらない景色のそれぞれを楽しめるのが大根島の魅力だと思いました。ぜひ、今回紹介した観光地を巡ってみてくださいね。
https://www.veltra.com/jp/japan/shimane/?sid=1554
出典・参考
asadaruma
余暇プランナー
1992年に広島で生まれ、広島で育つ。7年半勤めた仕事を退職し、初めての海外ひとり旅へ。思い立ったときの行動の早さと美味しいものを見つける嗅覚だけが自慢。旅をしながら、時々ライターとして記事を書いています。好きなものはコーヒーとお酒と音楽と自然。国内外の良いところをたくさん発信していきます!