沖縄では梅雨が明け、一足先に夏が始まりそうですね。沖縄といえば海で遊んだり魅力的なレジャーがたくさんありますが、本州にはない文化や歴史がたくさんつまった場所でもあるので、この機会に触れてみてはいかがでしょうか。なかでも世界遺産の”グスク”観光はおすすめの過ごし方です。
今回は実際に訪れてみて驚きだった「今帰仁城跡」の魅力もご紹介していきます。グスクって何?と気になる方はぜひチェックしてみて下さいね。
沖縄の城(グスク)は世界遺産にも!
沖縄には「城(グスク)」があり、合わせて9つの史跡が 「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産に登録 されています。
沖縄の史跡の中でも最も有名なのは「首里城」ですが、首里城は現在改修中。しかし他のグスクはオールシーズン観光可能です。 壮大なスケールがあるグスク は、初めて訪れるとびっくりしてしまうかも。 建物は残されておらず城址のみ ですが、趣たっぷりのスポットで観光にもおすすめです。
琉球王国のグスク及び関連遺産群
世界遺産に登録された、沖縄にあるグスクをご紹介します。
- 今帰仁城跡(なきじんじょうあと)
- 座喜味城跡(ざきみじょうあと)
- 勝連城跡(かつれんじょうあと)
- 中城城跡(なかぐすくじょうあと)
- 首里城跡(しゅりじょうあと)
- 園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)
- 玉陵(たまうどぅん)
- 識名園(しきなえん)
- 斎場御嶽(せいふぁうたき)
このうちグスクは5つ。今帰仁城跡、座喜味城跡、勝連城跡、中城城跡、首里城跡の5つのグスク跡が登録されています。
グスクに建てられていた建造物は、長い時代の中で失われたものも多いですが、第二次世界大戦中の沖縄戦で残っていたものも全壊してしまったそう。今では残された石垣や発掘された一部の品などが展示されています。
グスクは琉球文化の象徴
グスクは、 古琉球(ぐすく)時代の遺跡 のことで、 琉球王国以前から琉球王国を含む時代まで数世紀にわたる時代の建造物 です。
日本本土で「城」に相当し、訳されてきましたが、単に軍事的な拠点として作られた「城」の性質だけではなく、 御嶽 (聖地、拝所)や、 陵墓 、そして地域の人々が集う 生活拠点 などさまざまな意味があったといいます。
本土の城の一般的な城壁のようなものではなく、なだらかに造られた城壁はスケールが大きく雄大なものばかり。一見して 「城」とは別物 だということがわかるでしょう。この石垣は 高い建築技術 をもってつくられたもので、歴史的価値の高いものであると評価されており、ここからも琉球文化の一端を知ることができます。
沖縄北部の観光のハイライト・今帰仁城跡
そんなグスクの中でも、 首里城に並ぶ県内最大級の規模の「今帰仁城跡」 は観光にもおすすめのスポットです。近くに「ちゅら海水族館」や「古宇利島」などがあるので、ぜひ一緒に訪れてみてはいかがでしょうか。
今回は今帰仁城跡の一部をレポしたいと思います。
今帰仁城跡はどんな史跡?
今帰仁城跡は沖縄県内最大級の史跡で37000㎡もの規模があるのだとか。
元々は琉球王国成立以前の14世紀にあった北山という国の国王・ 北山王の居城 でした。当時は東南アジアや中国とも交流していたことから、交易品なども出土していて 豊かな国だった ことがうかがえます。
北山は、琉球王国を統一した王・尚巴志(しょうはし)によって滅ぼされ、その後は琉球王国から派遣された監守によって統治されてきたそう。その間も斎場などとしての役目は変わらず、多くの人が訪れていたそうです。
今帰仁城跡の見どころ
絶景ビューが楽しめる
御内原(ウーチバル)という場所はもともと女官たちの住居だったといわれている場所ですが、 今帰仁城で一番眺望が良い場所 でもあります。 ここからの東シナ海は絶景!沖縄のきれいな海が一望できるビュースポット です。ぜひ写真におさめてみて下さい。
四季が感じられるスポット
今帰仁城跡はビュースポットが数多くあるだけでなく、 カンヒザクラ(緋寒桜)の名所としても有名。 沖縄の四季を感じることもできますよ。
入り口付近の平郎門をくぐり、城の中心部へと向かう途中には、カンヒザクラがずらり。 見頃の2月初旬頃 には美しい光景が見られるので、冬に訪れるのもおすすめです。
ところどころにあるフォトスポットも要チェック
今帰仁城の入り口を入ってすぐの場所にある 「平郎門」 は必見スポット。一度は荒廃が進みましたが昭和37年に修復されています。 今帰仁城跡に入場して最初のフォトスポット といえるでしょう。
少し進んだところにある石畳の旧道も趣たっぷり。もともと使われていたという道ですが、現在ではでこぼこしていて足元が悪いためご注意下さい。
パワースポットでもある
本丸のあった場所には、代々受け継がれているという 今帰仁里主所火の神(なきじんさとぬしどころひのかみ) という神様がいらっしゃいます。家族の健康を守って下さる神様なので、祭壇に手を合わせてお祈りしてみてはいかがでしょうか。
歴史を感じさせる今帰仁城址
儀式に使用された大庭(ウーミャ)や、兵馬を訓練した大隅(ウーシミ)という場所などがあり、スケールの壮大さが感じられます。なだらかな城跡を眺めながら、当時に思いを馳せるのも良いですね。
歴史文化センターの展示も必見
城址の見学とセットになっている、「今帰仁村歴史文化センター」。すぐ隣にある建物ですが、ここを見学すると当時の歴史の理解が深まります。 北山王が持っていたという宝刀、国宝「千代金丸」のレプリカ などを見ることができますよ。
せっかくの機会なので歴史を学んでみてはいかがでしょうか。
今帰仁城へのアクセスと観光ガイド
今帰仁城跡は小高い山に位置しているため、徒歩での訪問は少し難しいです。公共交通機関はバスがありますが、登りで15分ほどかかるため、足腰に負担がかかるかもしれません。真夏は暑さも気になりますね。 そのため、観光ツアーやレンタカーでの訪問がおすすめ です。
ツアー利用なら周辺の観光スポットと一緒に巡れるので楽ちん&お得です。気になる方はチェックしてみて下さいね。
https://www.veltra.com/jp/japan/okinawa/?sid=1554okinawa_main_island/a/109228?sid=1554
他にもまだまだあるグスクを巡るなら、 セミオーダー式のツアーもおすすめ です。自分の行きたいスポットだけをピックアップすれば良いので、沖縄初心者の方でも、車が運転できなくてもOK。複数人だとさらにお得なのでぜひ組み合わせてみて下さい。
https://www.veltra.com/jp/japan/okinawa/?sid=1554okinawa_main_island/a/159942?sid=1554
いつもとは違う沖縄を楽しもう
おすすめのグスク観光をご紹介してきました。沖縄には魅力的なスポットがたくさんありますが、 たまにはいつもとちょっと違う沖縄を楽しんでみてはいかがでしょうか 。中でも今帰仁城はスケールがとても大きく、景色もばっちりのスポット。ぜひ一度はその目で見てみて欲しい場所です。
今までは知らなかった琉球王国や沖縄の歴史にふれて、新たな魅力に気付くかもしれませんね。
https://www.veltra.com/jp/japan/okinawa/?sid=1554
出展・参考
ゆかた
余暇プランナー
金融業界出身で今はライター中心にフリーランスで活動中。大阪在住だけど京都歴の方が長く、休日はだいたい京都にいます。海外30か国旅行してる旅好き。旅のスタイルはグルメ旅/スポーツ観戦旅/美術館めぐり/ひとり旅。スイーツを求めがちです。関西の情報中心にお届けします。