2月2日は夫婦の日。
たまにはご夫婦水入らずでゆっくりとおでかけし、アートに触れる旅をしませんか。
この記事でご紹介するのが、都心から1時間半に立地する「小田原文化財団江之浦測候所」。
現代美術作家・杉本博司氏が手掛けた複合文化施設です。施設内には、ギャラリー・屋外舞台・茶室・庭園があり10年の歳月をかけ完成させられました。
アートな空間と自然を満喫することができるおすすめスポットです。
首都圏から気軽にアクセスできる「江之浦測候所」
「江之浦測候所」は、都心から電車や車いった方法で1時間半ほどでアクセスすることができます。ドライブや電車を利用する小旅行気分で気軽に訪れるにはピッタリの距離間なのではないでしょうか。
江之浦測候所は相模湾に面した広々としたロケーションなので、日ごろの疲れを癒すのにもおすすめの場所です。
https://www.odawara-af.com/ja/enoura/
アクセス方法
住所:神奈川県小田原市江之浦362-1
公共交通機関を利用する場合、JR東海道本線の根府川駅または真鶴駅が最寄駅です。 根府川駅からは、駅と施設間は無料送迎バスを利用する ことができます。徒歩の場合、40分ほどかかってしまうためバス利用がおすすめです。 真鶴駅からはタクシー利用のみ です。送迎バス利用の際、運行時刻などを予め確認しましょう。
チケット購入方法
江之浦測候所を見学するには、チケットが必要になります。 チケットの購入は、見学予定日の2日前までインターネットで購入することが可能 です。施設では、当日券の取扱いもありますが、 定員に達すると当日券の販売が終了 してしまいます。事前に予定が決まっている場合は、チケット購入することがおすすめです。
https://www.odawara-af.com/ja/enoura/ticket/
アートを身近に感じることができる空間
江之浦測候所がある場所は、かつてみかん畑が広がっていました。
このような自然豊かな環境に杉本博司氏が古典から現代演劇までの 伝承や普及、古美術品などの保存や公開、現代美術の振興発展を目的 とした小田原文化財団が創設されました。 江之浦測候所は財団のコンセプトを具体的にするための建築群として建造 されました。
構想10年、工事期間10年という長い期間をかけて完成させられ、杉本氏が若い頃から集めてきたコレクションなども展示されています。施設は、ギャラリーをはじめ、石舞台、光学硝子舞台、茶室、庭園、門、待合棟など、さまざまな建物により構成されています。
こちらの作品は、日本のさまざまな時代の建築様式や工法、時代ごとの特徴が取り込まれ、再現されています。現在の日本で継承が困難になるとされる伝統工法なども再現されることで将来に伝えていく場所としての役割も持っています。
江之浦測候所のみどころ
江之浦測候所には、さまざまな建造物などがあります。多くのおすすめスポットがある中、多くの場所で 石をはじめとする素材の使い方が特徴的 です。特に、古代ローマ円形劇場が再現された檜の懸造りの上に光学硝子が敷き詰められた舞台や茶室などは注目するべき建造物なのではないでしょうか。
建造物や空間など多くのスポットで魅力を放つ石の存在
江之浦測候所では、さまざまな場所で石が使われ、大きな存在感を放っています。こちらで使われている 石は、測候所近くの根府川石丁場で採取 されています。浮橋、隧道の入口、石造鳥居など、多くの場所で石を効果的に使うことで人々に印象づけることができるのではないでしょうか。
舞台
江之浦測候所のみどころとして、光学硝子舞台、古代ローマ円形劇場写し観客席があげられます。円形劇場は、 イタリアにあるフェレント古代ローマ円形劇場遺跡が再現 されたものです。円形劇場の舞台越しからは、相模湾を眺めることができ非日常の空間を存分に味わうことができます。
茶室(雨聴室)
江之浦測候所の奥には雨聴天と名付けられた茶室があります。この茶室は 千利休が設計した茶室である妙喜庵待庵をモデル として構想されました。茶室の広さは、2畳という限られた空間、土壁の質素な佇まい、屋根には錆びたみかん小屋のトタンが使われています。
茶室の雨聴天という名称は、屋根にみかん小屋のトタンを使ったことで 雨音の響きを身近に感じて楽しむ ことができるからです。このように、普段感じることができない日常の音などを改めて感じることができるのも大きな魅力なのではないでしょうか。
季節や時間を楽しむことができる江之浦測候所
江之浦測候所では、さまざまな建造物やアート空間を楽しむことができます。これらの建造物やアート空間は、季節や時間によって、違った表情を見せて楽しませてくれます。 建造物やアート空間に使われている素材は、経年変化をしていくため、訪れる度に異なる雰囲気を楽しませてくれる でしょう。
季節ごとに開催される光遥拝
季節や時間によって異なる空間を楽しむことができる江之浦測候所では、例年 夏至光遥拝、冬至光遥拝などが開催 されています。江之浦測候所の 相模湾から昇る太陽光を計算して施設が建設 されています。そのため、季節ごとの自然の美しさを存分に感じることができます。
その他のイベント
夏至光遥拝や冬至光遥拝以外にも、満月の会など、さなざまなイベントが開催され違った景色を楽しむことができます。2022年には夏至の日の出を世界に向けライブ配信がされました。このように、江之浦測候所では新しい試みが開催され楽しむことができるのも魅力のひとつなのではないでしょうか。
江之浦測候所までの道中を楽しむ
江之浦測候所へのアクセスはJR東海道線もしくは車を利用することができます。最寄りの根府川駅はJR東海道線内の駅では唯一の無人駅です。 駅のホームには遮るものがないため目の前に相模湾を一望 することができます。
根府川駅の駅舎は崖の上、ホームは崖の下に設けられています。このような立地から、相模湾を駅のホームから一望することができます。 根府川の駅舎は「関東の駅100選」にも選ばれる人気のスポット です。このような自然を満喫することができ、非日常を味わうことができる道中を楽しんでみるのも電車旅のひとつとなりますね。
夫婦で楽しむ大人のアート空間と自然の魅力
神奈川県小田原市にある 江之浦測候所は、完全予約制で見学することができるアート空間 です。日本の伝統的な技術を次世代へ継承する目的も兼ね備え、既成の価値観にとらわれることなく杉本氏が収集かつ収拾されたコレクションが保存され公開展示されています。
江之浦測候所は、 施設の特性や安全性を考慮して中学生未満の来館ができません 。大人だけの空間を夫婦二人で楽しんでみるのもよいでしょう。こちらでは、屋外にある自然とアートな空間を楽しむことができます。訪れる季節や時間によって移り変わる情景により、さまざまな景色を楽しむことができるのではないでしょうか。
出典・参考
MegTa
余暇プランナー
フリーライターMegTaです。ファッション、美容、旅行が大好きな3BOYSの母。母業、仕事の傍ら、自分時間もしっかり楽しみたいと日々貪欲に過ごすアクティブ人間。食べること、楽しいこと、新しいこと・ものが大好きで常にアンテナを張り巡らせ、まずは自分で経験することをモットーに新しい情報を集めています。楽しく過ごすための情報やアイデアなどをご紹介させて頂きます。