春の訪れと共に世界中の各国でも季節の花々が咲き誇り、景色も色鮮やかになり、美しい季節を迎えます。
ヨーロッパは中欧、南欧、内陸、海沿いなど、地域や気候によって、花の見ごろの季節も様々です。
この記事では、ヨーロッパで春から初夏にかけて見頃を迎える花々や、季節限定で開催されるフェスティバルについても紹介します。
春から初夏にかけてのおすすめスポット8選
街の観光とあわせて、花の鑑賞も楽しめる特別な時期を紹介します。
見頃の月ごとにおすすめの国や場所、見頃の花々をピックアップしましたので、ぜひヨーロッパ旅行に行く際の参考にしてみてください。
【3月下旬～５月】オランダ リッセのチューリップ
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オランダと言えばやっぱりチューリップ！チューリップの花はオランダの国花でもあります。
チューリップ畑を見るには、何といっても外せないのは「ヨーロッパの庭」とも呼ばれるキューケンホフ公園です。
3月下旬5月上旬の間に期間限定でオープンするキューケンホフ公園 は、オランダのリッセに位置する世界最大の花の公園と言われています。
約32ヘクタール（東京ドーム約8個分）の広大な園内にはチューリップを中心に、毎年700万株にも及ぶ春の花が咲き乱れます。チューリップのほかにも、3月から4月はスイセン、4月から5月はチューリップ、5月から6月にはバラやヒヤシンスの花が例年見ごろを迎えます。
アムステルダムの玄関口、スキポール空港から直通のバスを利用して30分程でアクセス可能です。
4月のチューリップフェスティバル
チューリップのイメージが強いオランダですが、通常、首都アムステルダムの街中ではあまりチューリップ畑を見ることができません。
しかし、 例年4月になると約1か月間に及びチューリップフェスティバルが開催 されます。
この期間のアムステルダム中央駅からダム広場付近では、街の通りや公園など街中にたくさんのチューリップが植えられ、美しいアムステルダムの街を色鮮やかに彩ります。そのため、4月はアムステルダム市内でもチューリップを楽しめる絶好の期間ですよ！
【4月下旬～5月】イタリア フィレンツェの藤、アイリス、バラ
イタリアの4～6月頃は一年の中で最も過ごしやすい爽やかな陽気で、フィレンツェの街には世界中からの観光客で溢れます。
「花の都」と呼ばれるフィレンツェでは 例年4月中旬から5月にかけて、藤、アイリス、バラ などの美しい花々が咲き乱れます。
フィレンツェの街を一望できる絶景スポットである バルディーニ庭園 では、例年4月中旬から下旬にかけて 藤の花 が見頃を迎えます。頭上に広がる紫の藤のトンネルは見頃です。
ミケランジェロ広場の角に位置する アイリス庭園 では例年、花が見頃を迎える4月下旬から約1ヶ月の期間限定で一般公開されます。オリーブの木々に囲まれた緑豊かな広大な庭園に咲く色とりどりの アイリス を楽しめます。
フィレンツェの中心地からミケランジェロ広場へ向かう途中にある ローズ庭園 は、5月頃が1番の見頃の時期で約 50種類のバラ と1,000種類もの植物鑑賞を楽しめる場所です。ミケランジェロ広場とセットで観光するのがおすすめです。
【5月】イタリア トスカーナのポピー
フィレンツェから車で約2時間南下した場所にあるトスカーナ地方。
イタリアの中でもブドウ庭園やワインで有名なトスカーナ地方ですが、5月頃になると 辺り一面に赤いポピーが咲き誇ります 。
周辺には ピエンツァ 、 シエナの街 、 ヴァルチャ渓谷 などの 世界遺産に登録されている見どころも ありますので、イタリアののどかな景色と観光を楽しむにはおすすめの場所です。
【5月～6月】ポルトガル リスボンのジャカランダ
ジャカランダはホウオウボク、カエンボクと並び、世界三大花木のひとつとされており、リスボンのジャカランダは植民地時代のブラジルから運び、植樹したと言われています。
ポルトガルの首都リスボンでは、 ジャカランダが街路樹として植えられている ため、例年5月下旬から6月上旬にかけて 街を紫色に染め上げます 。春の日本の桜並木のような光景が楽しめる時期です。
この時期のリスボンはちょうど初夏を迎える頃で、日差しも温かく観光に最適な爽やかな時期でもあります。ポルトガルの青い空とカラフルな建物を背景に咲く紫色の花はとてもきれいで、 初夏の風物詩 になっています。
市内を走るトラムに乗って、リスボン市内観光と共にジャカランダの咲く紫の景色を楽しんでみてはいかがでしょうか。
【5月～6月】スペイン アンダルシアのひまわり
夏の花としてのイメージが強い、ひまわりの花。
南ヨーロッパに位置するスペインの中でも、特に日差しの強いイベリア半島南部のアンダルシア地方では 5月下旬頃から早くもひまわりの見頃 を迎えます。
スペインではひまわりは観賞用ではなく、食用やオイル用などにも多く使われるため、かなり大規模のひまわり畑を目にすることができるのが特徴です。
真夏には40℃を超えることもある地方では夏の訪れも早いです。ひと足早く夏の訪れを感じてみませんか。
アンダルシア地方には「 メスキータ 」と呼ばれるイスラム教寺院や、グラナダにある アルハンブラ宮殿 、「スペインの青と白の街」として知られる ミハスの街並み なども見どころもあります。
【5月～6月】ブルガリア カザンラクのバラ
ブルガリアの中央を東西に走るバルカン山脈とスレドナ・ゴラ山脈に挟まれた2つの川の流域一帯にはバラ畑が点在しており「バラの谷」と呼ばれる一帯があります。
例年5月から6月にかけて ダマスクローズの花が咲き乱れ辺り、谷一面にピンク色の世界が広がります 。
6月の第1週の週末のバラ祭り
ブルガリアで最高に盛り上がるイベントのひとつが、例年6月の第1週の週末に首都ソフィアから車で3時間、ブルガリアのほぼ中心に位置する カザンラクの街で行われる「バラ祭」 です。
1903年より開催されている歴史あるお祭りで、バラ摘みやバラの蒸留工程、バラ入りのケーキやエッシェンシャルオイル、石鹸作りなども行われています。
カザンラクの高校に通う女の子の中から選出される「バラの女王」のパレードも行なわれ、民族衣装を着た人々が集まり、民族舞踊など様々な催しも行なわれるのでこの期間は街全体が華やぎます。
街全体に優雅なバラの香りが漂い、ピンクの美しい光景が広がる貴重な週末 を過ごすことができますよ。
【5月～10月】オーストリア ウィーン
オーストリアはヨーロッパの内陸に位置しているので 春の訪れは少し遅め です。
ウィーンでは花開く5月頃になると、道端の植込みから公園などの大きな花壇まで、街中の至るところで花々が咲き始めます。
そして、 オーストリアの宮殿には広大な美しい庭園が数多くあり、宮殿の観光と共に楽しめる庭園巡り がオーストリア観光においての見どころのひとつとなっています。
特に、ハプスブルク家の夏の離宮としてウィーンの郊外につくられた シェーンブルン宮殿 には見事なフランス式庭園が広がります。季節によって色とりどりの花々がまるで宮殿を飾るように咲き誇り、1年の中でも特に美しいシーズンを迎えます。
ウィーンにある ヒルシュシュテッテン植物園 では30万本の春の花、80万本の夏の花、チューリップ・スイセン類の球根100万個で毎年栽培されていますよ。
フローラリウムと呼ばれる施設は、5月から10月まで無料で一般公開されています。
【５月～10月】ギリシャ エーゲ海のブーゲンビリア
エーゲ海の島々は4月頃から10月頃が観光シーズンで、5月頃になると海水浴もできるほど温かくなります。
ギリシャの南の地域や特にエーゲ海に浮かぶ島々では5月から6月頃になると ビビットピンクのブーゲンビリアの花 が咲き誇ります。
青と白の可愛らしい家々が立ち並び、その民家の玄関先やベランダには、ぱっと目を引く濃いピンク色の花々が飾られています。 真っ青な海や空、白い家とピンク色のコントラストはとても華やか でついつい写真に収めたくなるはず！
ブーゲンビリアの咲く時期は長く 、観光シーズンが始まる5月頃から、シーズンが終わりに近づく10月頃まで、 エーゲ海のシーズン期間にずっと咲き続けるのが特徴 です。
エーゲ海は7月～8月の夏の期間はかなり込み合いますが、その前の時期であれば人込みや暑さも避けられるので、観光もしやすくなります。
季節の花めぐりを楽しもう
ヨーロッパには魅力的な観光地がたくさん溢れています、春から初夏の季節は春の日差しを感じながら美しい花々を見ることのできる絶好の機会です。
観光とセットで季節の庭園巡りを楽しめるのもポイント！特に南欧では夏の強烈な日差しや、夏の旅行シーズンでの混雑を避けられるので、観光にもおすすめの時期です。地域によっては夏を先取りできます♪
yuriname
余暇プランナー
元添乗員、元旅行会社勤務 国内・総合旅行業務取扱管理者 日本47都道府県＆海外40ヶ国以上の渡航経験があります。 バックパッカー、個人旅行、団体旅行、クルーズ旅行、短期語学留学、ホームステイ、ワーキングホリデー、インターンシップなど様々なかたちで海外旅行・海外滞在を経験してきました。 現在はギリシャ在住です。いろんな視点から旅行の楽しさをご紹介します！
