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一度は訪れたい!神々が住む島〜神社仏閣と一体化する、琵琶湖に浮かぶ竹生島〜

2022.10.03 02:00
YOKKA
グルメ
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滋賀県・琵琶湖に浮かぶ、神々が住む「竹生島」(ちくぶじま)。
パワースポット好き、仏像好き、神話好き、お寺建築好き、そんな人たちの好きを満たしてくれる、神社仏閣と一体化した人気の島です。
今回はその中でも、特に訪れておきたいスポットをご紹介します。
Photo by mami

竹生島とは

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琵琶湖に浮かぶ島

竹生島(ちくぶじま)とは、 琵琶湖に浮かぶ島の中で2番目に大きい
、周囲約2キロメートルの島です。島の名前は“神の斎(いつ)く住居(すまい)”が由来で“つくすまい”が“つくぶすま”になり、そして「竹生島」になったと言われています。
竹生島」の漢字は、島の形が竹の楽器、笙(しょう)に似ていることから付けられたという説もあります。
島全体が、花崗岩の一枚岩からできています。

神話に登場する島

神様との繋がりや信仰が深い竹生島は、 近江の神話『近江国風土記』(おうみのくにふどき)の登場
しています。
あるとき「伊吹山」と「浅井(あざい)岳」が背比べをしました。負けた「伊吹山」は「浅井岳」の首を切り落とし、琵琶湖に落ちてしまいました。それが竹生島になりました。
これは浅井の人たちが、自分たちの信仰を島に残すための伝説だったとも言われています。諸説ありますが、浅井の氏神である「浅井比売命」(あざいひめのみこと)を祀る「小祠」(しょうし)が創られたことから、竹生島が開創されたとか。それが古墳時代(250年〜538年)のことだそうですから、神々が住む島としての歴史は長いですね。

竹生島へのアクセス

Photo by mami
竹生島へは、主に「長浜港」と「今津港」から出ている船で行きます。 所要時間は長浜港から約30分、今津港から約25分
。琵琶湖の景色を楽しみながらゆっくりするにはちょうどよい時間です。
乗船中のアナウンスでは、竹生島についての説明が流れます。島を楽しむための準備として耳を傾けてみるのもよいでしょう。
私は朝一番の長浜港発の船で出港しました。休日だったこともあり、かなり人が並んでいました……。当日窓口でチケットを買い、ギリギリ船に乗れましたが、人が多すぎると次の便になってしまうので、 確実に乗りたい方はネット予約をしましょう
島では 別途入島料
が発生します。個人の場合は、大人600円、小人300円(2022年8月現在)です。そのほか、宝物殿を除き拝観料は発生しません。こぢんまりとした島なので、 約2時間あれば、十分回れるサイズ感
です。
島に着いた瞬間、空気感がガラッと変わりました。船酔いじゃないのに、何だかくらくらしました。これが神聖なエネルギーなのでしょうか......。
https://www.biwakokisen.co.jp/cruise/chikubu/price_time/

弁才天信仰の聖地を巡る

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竹生島と言えば「弁才天」(べんざいてん)だと思います。 江ノ島、宮島と並ぶ、日本三大弁天の一つ
です。この島は、弁才天信仰の聖地と言われ、日本で最初に弁才天信仰が根付いた島とも言われています。
弁才天が鎮座されるのは、主に 「宝厳寺」(ほうごんじ)の弁才天
。そして、「都久夫須麻神社」(つくぶじまじんじゃ)とも呼ばれる 「竹生島神社」(ちくぶじまじんじゃ)
にも弁才天がいらっしゃいます。どちらも必ず行っておきたい場所です。
宝厳寺本堂から巡るなら、島に降りて前方に見えてくる 165段の「祈りの階段」
から行くがおすすめ。階段の一段一段に、お名前や住まいが彫られていました。島の外から運ばれてきた石だそうで、それらは寄進されたものとのこと。 人の祈りが詰まった階段
です。

弁才天とは

七福神であり、その中で紅一点の弁才天。インドの古代信仰、ヒンドゥー教の水を司る女神「サラスヴァティー神」が仏教に取り入れられ、弁才天と呼ばれるようになりました。
仏教では 「商売繁盛」にまつわる「金運」や「財運」、「音楽」や「芸能」「学問」、そして「縁結び」や「子孫」など多くを恵む神
として民衆の信仰を集める、人気のある女性の守護神です。
実は 神道にも弁才天と同一視される神
がいます。それは日本神話に登場する 「市杵島姫命」(いちきしまひめのみこと)
です。こちらも水の神で、天照大御神(あまてらすおおみかみ)と素戔嗚(すさのお)が行った誓約(うけい)という占いから生まれた宗像三女神(むなかたさんじょしん)のうちの一柱です。
いずれにしても 水の神で、金運や芸能、縁結びなどのご利益がある
と言われています。

宝厳寺・本堂の大弁才天

Photo by mami
宝厳寺の本堂でもある弁才天堂。こちらに、弁才天の仏像がご本尊としていらっしゃいます。
このお寺ができたきっかけは、神亀元年(724年)、聖武天皇が夢で天照大御神(あまてらすおおみかみ)からお告げを受けたことから。夢を見た天皇は、島に行基を派遣し、堂塔を開基させたそう。それがこのお寺の始まりです。弘法大師が修行で来島されたとも言われています。
日本三大弁天のお寺の中で、ご本尊が残るのは宝厳寺だけ
。しかし、あまりに貴重な秘仏だからか、 60年に1度しかお目にかかれません
。私が行ったときはお会いできませんでしたが、思いを馳せながらお参りをするだけでも、この場に来た価値はあります。
https://www.chikubushima.jp/precincts/precincts3.html

竹生島神社の弁才天

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竹生島はもともとは神仏習合の聖地
。それが、明治政府の神仏分離令により宝厳寺から分離する形で竹生島神社が建てられました。こちらの神社の御際神は、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)、宇賀福神(うがふくじん)、浅井比売命(あざいひめのみこと)、龍神の四柱です。
本殿には弁才天であり水を司る神、市杵島姫命がいらっしゃいます
。こちらにお参りに行った後は、 龍神を拝むための拝殿「竜神拝所」(りゅうじんはいしょ)
に行きましょう。 「かわらけ投げ」という願掛けスポット
があります。小さな土器に願いごとを書いて鳥居に向かって投げます。鳥居をくぐれば願いが叶うとのこと。
くぐらせるのは、なかなか難しそうでした。なので成功すると気持ちよさそうです。私は投げるのが苦手なヘタレなので、見ているだけにしました。
島内随一の絶景スポットなので眺めるだけでも気持ちがよいのです
。ぜひ立ち寄ってみて。
https://www.biwakokisen.co.jp/tourist_info/7633/

国宝、重要文化財を巡る

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竹生島は、 国宝建造物や重要文化財が密集し、今では歴史的にも重要な位置付けがされています
。文化遺産巡りを中心に観光したい方は、島に着いたら前方の祈りの階段を登らず、右側から回るとよいでしょう。

宝厳寺・唐門(国宝)

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島に入ってすぐ、右側へ進むと豪華絢爛な建築様式と言われる 桃山様式の国宝「唐門」
があらわれます。とても煌びやかで、色鮮やかで華美な建築です。豊臣秀吉公が建てた大阪城の遺構ではないかという説もあるそうです。ちょうど保存修理が完了していたので、美しい色彩に仕上がっていました。
そこを入るとすぐに 「賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)」
という仏像がいらっしゃいました。別名「なで仏」。 体の悪いところと同じところを撫でると治ると言われています
。あらゆる方の悪いところを受け止めては、治してこられたのか、とても衝撃を受けるお姿でした。触ると崩れてしまいそうで、思わず拝んでしましました。触られる方は、そっと撫でてあげてくださいね。

宝厳寺・観音堂(重要文化財)

弁才天に加えて、観音菩薩(かんのんぼさつ)もお揃いの竹生島
宝厳寺の「観音堂」は、観音巡礼の一つ西国三十三所の第三十番の札所。唐門を通過すると見えてきます。こちらに「千手千眼観音菩薩」(せんじゅせんげんかんぜんおんぼさつ)、いわゆる「千手観音」(せんじゅかんのん)がいらっしゃいます。ただこちらも、60年に1度だけお会いできる貴重な仏像で、お会いできませんでした。いかなる衆生も漏らさず、見つけては救済するための千本の手。慈悲と力の広大さを感じざるをえません。
次回お目にかかれるのは、2037年だそう。果てしないようで、実は近い気もしてきました。

宝厳寺・舟廊下(重要文化財)

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観音堂をさらに進むと 「舟廊下」
が見えてきます。 宝厳寺と竹生島神社を結んでいます
。豊臣秀吉公が朝鮮出兵するときに、ご座船として作った日本丸の舟櫓(ふなやぐら)を利用して、建造されたと伝えられています。なので名前に“舟”が付いているとか。こちらも桃山様式で作られた貴重な建物です。
https://www.chikubushima.jp/precincts/

琵琶湖クルーズと共に神様パワーに触れる旅を!

Photo by mami
今回は、竹生島に着いたら押さえておきたい、おすすめのスポットをご紹介しました。ちなみに私は観光に行った後、思いもよらぬ素晴らしいご縁が訪れました。もしかしたら竹生島の神様パワーかも?!と思っています。
竹生島は古来より人々の信仰を集め、今でも多くの人を惹きつけてやまない神々が住む島です。琵琶湖クルーズと共に、ぜひ一度訪れてみてはいかがですか?

出典・参考

  • 長浜・米原・奥びわ湖 観光情報サイト
  • 長浜市ウェブサイト
  • 旅探 - 都久夫須麻神社
  • ニッポン旅マガジン
  • 歴史逍遥『しばやんの日々』
  • mami

    余暇プランナー
    旅ライター。普段は、東京と関西各地を行ったり来たり。最近は、日本神話の世界と重ねて神社巡りをすることが趣味です。空いた時間ができると、何か読むか、美術館に行くか、坐禅をしています。これまで、美術館を求めてヨーロッパ各地を旅したこともあり、死ぬまでにしたいことは世界中の気になる美術館を全て巡ることです。体験型の旅行が好きで、旅先ならではの出逢いを大事にしています。思わず行ってみたくなるような、そんな記事をお届けしていきたいと思います。
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