みなさんのお宅には保冷剤はいくつありますか?
特に夏場を過ぎると、食品を購入したときにつけてもらった保冷剤で冷凍庫がいっぱいになっていませんか?
余った保冷剤はその後も活用できますが、ある程度の量が溜まったら、処分を考える人も多くいるのではないでしょうか?
そこで今回の記事では、主婦歴20年目の筆者が「保冷剤の捨て方」をはじめ「増えた保冷剤の意外な有効活用方法」について解説します。
【保冷剤の捨て方】結論「可燃ゴミ」として捨てる方法が一般的
保冷剤を捨てる場合は「可燃ゴミ」扱いとなります。自治体のルールで多少の違いがあるものの、大半の地域では「可燃ゴミ」に分類されます。
しかし、自治体の焼却炉によって燃やす温度の違いから、「不燃ゴミ」や「その他のゴミ」などに分類している場合があります。そのため、お住まいの自治体のゴミの分別ルールをご確認ください。
たくさんたまる保冷剤の気になる捨て方…処分方法はどうすればいい?
「可燃ゴミ」として捨てられる保冷剤は、自治体のルールに従ってそのまま捨てましょう。
外包がビニール製のものは、中身を分けることなくそのまま捨てられます。
保冷剤の素材は?なにでできているものなの?
保冷剤の素材が何かはご存じでしょうか?気になる保冷剤の中身は、99%の水と1%の高吸収性ポリマーでできています。
高吸収性ポリマーは紙おむつに使われる成分で、抜群の吸水力で「水を固める性質」を持っています。
高吸収性ポリマーは触っても害はありません。しかし、水分を吸収するので、間違って飲み込んでしまうと、悪影響を及ぼす可能性があります。
そのため、小さなお子様がいる場合は誤飲しないように気を付けてください。
素材を知れば捨て方がわかる!
上述の通り、保冷剤の中身は水と高吸水性ポリマーと外包のビニールもしくはプラスチックでできています。
この素材がわかれば、ゴミ捨てのルールで気を付けるべき点がみえてきますね。
水分を多く含んでいるので、焼却炉の燃やす温度による違いやプラスチックの捨て方のルールがあったりする自治体は、しっかりと確認してください。
NGな捨て方!保冷剤をトイレや水道に流してはダメ
保冷剤の捨て方でNGなのは、トイレや水道に流すことです。
保冷剤の成分の多くが水分なので、トイレやシンクに流して捨てよう!と思ってしまうかもしれませんが絶対にやってはいけません。
なぜなら、高吸収性ポリマーを含んでいるからです。
高吸収性ポリマーは水分を固める性質があるので、トイレやシンクに流すとつまりの原因になります。そのため、絶対に流してはダメなのです。
もし、袋が破けて保冷剤の中身が出てしまったら、慌てずいらない袋に入れるか、新聞紙などのいらない紙に包むかして、ゴミ袋へ捨てましょう。
できれば捨てないで!いらない保冷剤を活用する方法
たくさん溜まる保冷剤をできれば捨てたくない!と思いませんか?
ここでは「いらない保冷剤」の有効な使い方を3つご紹介します。ぜひ、活用してみてください。
消臭剤としてトイレや玄関に置いてみよう
保冷剤の成分である高吸収性ポリマーは、消臭剤や芳香剤に使われています。なので、消臭剤として活用ができるのです。
作り方はとっても簡単!いらなくなった保冷剤を常温に戻し、いらないビンやプラスチック容器に入れるだけです。これだけで、無香の消臭剤になります。
芳香剤として香りを楽しみたいのなら、お気に入りの香水などを垂らしてかき混ぜたらできあがりです。
なお、消臭効果は2~3週間が目安となりますので、時期が来たら新しいものに入れ替えましょう。その際も捨てるときは、いらない紙に包むなどして捨ててください。
温められる⁉カイロとして使う方法
食材などを冷やすために使う保冷剤ですが、実は温めてカイロとして使うことができます。
40℃前後のお風呂の残り湯や、シャワー程度の温度のお湯を用意し、保冷剤が入るサイズの容器に注ぎます。
その中に保冷剤を入れ、温かくなるまで放置しましょう。
そうすることで、カイロの代用になります。
(※保冷剤を温める際に熱湯は使わないでください。袋の耐熱温度を越え、破裂してしまうおそれがあります)
目が疲れた時など、ホットアイマスクとしても使えますね。
その際はやけどに注意して、布などに包んでからお使いください。
なお、保冷剤を温める場合に電子レンジを使用すると、ビニールが破けて中身が出てしまう可能性があります。
絶対にやらないようにしましょう。
意外な活用!切り花にも使える保冷剤
保冷剤の意外な活用法として、オアシスの代用があります。オアシスとはフラワーアレンジなどで使う、花を生ける吸水スポンジのことです。
保冷剤の成分は99%が水分なので、オアシスの代わりになるのですね。やり方は、小さなグラスや花瓶に保冷剤を入れて、お花を生けます。
保冷剤は水と違って弾力があるので、切り花に表情を持たせて生けることができます。
注意すべき点は、保冷剤が乾燥しないように、時々お水を足してください。
捨て方以外にも気を付けるべきは誤飲!もし間違って飲んでしまったら
保冷剤を再利用する際に手で触れてしまうのは問題ありません。
しかし、水分を吸収して固まる高吸収性ポリマーを成分としているので、万が一飲み込んでしまったら体に害を及ぼす可能性があります。
また、古い保冷剤などものによっては、エチレングリコールという有害な物質が入っている可能性があります。
そのため、もし飲み込んでしまったら場合は速やかに医療機関へ受診してください。
手元に飲み込んだ保冷剤の残りなどがあれば、一緒に持っていきましょう。医師が診断しやすくなる可能性が高まります。
増えてしまった保冷剤は家庭内で再利用。そして捨て方を守って処分
今回の記事では、主婦歴20年目の筆者が「保冷剤の捨て方」をはじめ「増えた保冷剤の意外な有効活用方法」について解説しました。
保冷剤は、ほてった体を冷やしたり、温めてカイロ代わりにしたり。他にも消臭剤や園芸など、食品を冷やすだけでなく、様々な利用方法があります。
増えてしまったらぜひ有効活用してみて下さい。
そして、捨てる際は、基本的には可燃ゴミですが、自治体のルールを守って正しい方法で捨てましょう。