寒い季節になると食べたくなるおでん。卵や大根など外せない具材も多いですが、意外と何を入れるかは好みが分かれますよね。今回は定番から変わり種まで、おでんにおすすめの具材25種を厳選して紹介!お子さんもおいしく食べられるリーズナブルな食材を中心にセレクトしましたので、予算に合わせて好きなものを組み合わせてみてくださいね。
おでんのだし(つゆ)の作り方(関東風)
おでんのだしのとり方は色々あり、一からだしをとるとなかなか手間がかかるもの。今回は筆者がよく作っている、とっても手軽でおいしいおでんつゆのレシピをご紹介します。市販のだし醤油と合わせ出汁を使えば、しっかりだしの効いたおでんつゆがあっという間に作れますよ。
材料(作りやすい分量)
だし醤油…200ml
かつおとこんぶのあわせだし(顆粒)…1本(8g)
手順
1.鍋にだし醤油と合わせ出汁、水1200ml(分量外)を入れて混ぜたら完成
おでんのおすすめ具材25選!子どもも美味しく食べられる定番&変わり種
それではさっそく、おすすめの具材を紹介します。下ごしらえが必要なものは解説を加えていますので、そちらも参考にしてくださいね。
定番1:大根
「おでんの具材と言ったら大根!」と答える方も多いのではないでしょうか?
おでんになくてはならない存在ですが、煮込んでも柔らかくなるまでに時間がかかり、思うように味が染み込まないことも。そのため、大根はおでん鍋に加える前にあらかじめ煮ておくのがおすすめです。
圧力鍋を活用してもいいのですが、簡単なのは炊飯器を使用する方法。3cm程の輪切りにして皮をむいたら面取りをし、隠し包丁を入れて炊飯釜に。大根が半分つかるくらいの米のとぎ汁、あるいは水を加えて普通炊きします。
この下ごしらえを行うと大根がやわらかく煮えるので、あとはおでん鍋に入れて味をしみ込ませればOK!そのほか、冷凍した大根も細胞壁が壊れて味が染みやすくなるのでおでんにおすすめです。
定番2:ゆで卵
こちらもおでんに欠かせない具材のひとつ。おでんつゆで煮込まれて、茶色く色が変わってきたら食べごろです。しっかり味をしみこませた方がおいしいので、煮込みの最初に加えて下さい。
定番3:昆布
おでんの具には市販の結び昆布(おでん昆布)を使うと簡単です。出汁をとるための昆布とは種類が違いますので気をつけてくださいね。水で30分ほど戻してから、煮込みの序盤で加えましょう。
定番4:さつま揚げ
練り物のさつま揚げは、魚のすり身を成型し揚げたもの。魚介のうまみを凝縮した味わいで、お気に入りの具材に挙げる方も多いのではないでしょうか。さつま揚げは火を通すのにそこまで時間はかからないため、煮込みの中盤で加えます。
定番5:ごぼう天
シャキっとしたごぼうの食感と風味のよさが楽しめるごぼう天もおでん具材の定番です。練りものの中に具が入ったものにはいか天やたこ天もあり、人によって好みが分かれるのではないでしょうか。これらもすべて、煮込みの中盤に加えてください。
定番6:ちくわ
さつまあげと同様の練り物ですが、おでん用のちくわは焼いて仕上げてあります。さつま揚げよりやわらかく、おでん汁を良く吸ってジューシーな味わいになります。こちらも加えるのは煮込みの中盤でOKです。
定番7:がんもどき
おでんつゆをしっかり吸って、じゅわっと出汁があふれでるのが魅力のがんもどき。そのままおでん鍋に加えると鍋全体が油っぽくなるので、熱湯で3分ほど茹でて油抜きするのがおすすめです。すでに火は通っているので、加えるタイミングは最後の方で大丈夫です。
定番8:はんぺん
はんぺんそのものの味は淡白ですが、おでんつゆで煮ることでしっかりと味が染み込んで優しい味わいに。柔らかなのでお子さんにも人気の具材です。
白い色を生かしたい場合はおでんが煮あがる直前に入れ、あまり触らずに煮込むと形もくずれません。
定番7:厚揚げ
厚揚げは切ってそのままおでんつゆに加えると、油のにおいが気になることも。サッと湯通しするか、お湯で軽く洗うだけでも余分な油を落とせます。加えるタイミングは煮込みの後半で、煮崩れないよう優しく扱うのがポイントです。
定番8:じゃがいも
ほくほくとした食感で食べ応えがあり、おでんつゆの味がしみておいしいじゃがいも。おでんの具の定番になったのは比較的最近の印象ですが、お子さんにも人気のある具材です。
おでんに使用する際は、生の場合は煮込みの最初に入れてください。煮崩れが心配なら、じゃがいも1個分あたり500Wの電子レンジで3分ほど加熱してから、煮込みの後半で加えるのがおすすめです。煮崩れしにくいメークインを使うと綺麗に仕上がりますすよ。
定番9:餅巾着
おでん汁を吸ったジューシーな油揚げと、中のお餅との相性が抜群。市販品も売られていますが、油抜きした油揚げに適当な大きさに切った切り餅を入れ、爪楊枝で口を止めるだけで簡単に作れます。加熱しすぎると中のもちが漏れ出たりどろどろになったりするため、煮込みの中盤で加えます。
定番10:しらたき(結びしらたき)
しらたきを食べやすいように縛った状態にしてあるため、煮込んでもバラバラになりません。煮込むことでおでんつゆがしっかり染みてうまみが増します。噛むとほどけるような食感も楽しい具材です。煮込みの中盤で加えましょう。
定番11:つくね
子どもにも大人にも人気のつくねは、魚介の練り物や野菜が多いおでんの中では数少ないお肉系の具材です。お子さんがいる家庭では入れてあげると喜ばれますよ。比較的すぐに火は通るので、煮込みの終盤で加えます。
定番12:ちくわぶ
関東おでんの定番具材・ちくわぶ。もちもちした食感ですが、お餅よりはしっかりとした歯ごたえがあるちくわぶは筆者の家族にも人気の具材です。
そのまま斜めにカットし、煮込みの中盤に加えましょう。煮込み時間が短いと歯ごたえのしっかりある仕上がりに、長くするとおでんつゆをしっかり吸って少しやわらかくなります。好みに合わせて煮込み時間は調整してみてくださいね。
定番13:ソーセージ
お子さんに人気のソーセージは、おでんに入れてもとってもジューシー。長く煮込むとうまみが抜け、皮が破けるとパリッとした食感もなくなってしまいますので、煮込みの後半で加えるようにしましょう。
定番14:焼き豆腐
普通の豆腐よりも煮崩れしにくい焼き豆腐は、おでんの具材によく合います。煮込む際には煮崩れないよう、おでん鍋に入れたら極力触らないようにしましょう。煮込みの終盤で加えます。
定番15:こんにゃく
味が染み込みやすくするため、表面に切り込みを入れます。あくを取るために一度ゆでこぼしてから使用しましょう。しっかりと味を染み込ませるため、煮込みの最初から加えておきます。
変わり種1:ミニトマト
続いては、おでんの具としてはちょっと意外に感じるかもしれない変わり種を紹介していきます。
なじみのない方も多いかもしれませんが、さっぱりしていてとても食べやすいミニトマト。煮込み過ぎると中からトマトの汁が出てきてしまうため、煮込みの終盤で加えてサッと煮込みます。串に刺してから煮込めば食べやすいですよ。
変わり種2:ベーコン
分厚く切って煮込みの終盤で加えます。ジューシーなベーコンはお子さんや男性に人気の具材。ボリュームが出て食べ応えもアップしますよ。
変わり種3:だし巻き卵
出汁をたっぷり含んでいるだし巻き卵は、おでんの具にしてもおいしいんです。軽く温まる程度で大丈夫ですので、煮込みの終盤に加えます。筆者の家では1、2を争う人気の具材です。
変わり種4:とうもろこし
プチプチとした食感で甘みもあり、お子さんに人気のとうもろこし。だしの効いたおでんに加えてもおいしく食べられます。
筆者はレンジ加熱してから輪切りにし、煮込みの終盤に加えています。加熱する際はとうもろこしの皮を1枚ほど残し、ラップなしで500Wの電子レンジで5分ほど温めましょう。
変わり種5:手羽元
ポンと入れるだけでおでんにボリュームが出て、子どもにも喜ばれる手羽元。骨から出汁も出るため、おでんつゆによりうま味を出してくれます。煮込みの中盤から加えましょう。
変わり種6:うずらの卵
ゆで卵よりも小さくかわいいうずらの卵は、そのまま加えてもいいですが、2~3個串に刺して煮込むと食べやすくなります。煮込みの中盤で加えてください。
変わり種7:人参
彩りがきれいで、おでんのつゆがしっかりと染みたにんじんは、筆者の家では定番具材のひとつです。切り方は乱切りでも良いですし、写真のように輪切りにし、面取りをしたものに隠し包丁を入れるとより出汁が染みやすくなりますよ。
生の場合は煮込みの最初から加えますが、早く火を通したい場合はカットしたにんじんをラップに包み、500Wで3分ほどレンジ加熱しましょう。
変わり種8:しゅうまい
チルドのしゅうまいを使えばとっても便利!煮込みの終盤に加えましょう。煮込み過ぎるとしゅうまいの皮の部分がぶよぶよになってしまうので気をつけてくださいね。からしをつけるとおいしいですよ。
変わり種9:焼き鳥(塩)
塩味の焼き鳥をそのままおでん鍋に入れちゃうのもあり!もともと串にささっているため食べやすく、焼き鳥からもだしが出てうまみがアップします。すでに火は通っているので煮込みの終盤に加えましょう。
変わり種10:玉ねぎ
玉ねぎはじっくりと煮込んでおでんつゆを染みこませることで甘くなり、筆者の家ではおでんのレギュラーメンバー的存在。切ってしまうとバラバラになってしまうので、小さめの玉ねぎを丸ごと使用するのがおすすめ。小さめなら、2個をラップに包んで500Wで5分ほどレンジ加熱をしてから煮込めば、早く火が通りますよ。
変わり種11:フランクフルト
見た目のインパクトもあるフランクフルトは、おでんの具としては珍しいですがお子さんに喜ばれること間違いなし!串がついているため食べやすいのもおすすめポイントです。煮込み時間は短くて良いので、煮込みの後半で入れましょう。からしとの相性もいいですよ。
変わり種12:ハンバーグ
冷凍やチルドのソースがついていないハンバーグは、大きなつくねのような存在でお子さんに喜ばれる具材です。煮込みの終盤で加えます。
変わり種13:餃子
こちらも冷凍やチルドの餃子を加えて軽く煮込むだけでOK。水餃子の様に餃子の皮がつるっとして、いくらでも食べられそうなおいしさです。ただし、にんにくを使用した餃子は、皮が破けるとおでん全体ににんにくの風味が広がってしまうのでご注意を!
変わり種14:なると
ラーメンの定番トッピング・なるとはおでんの具にしてもおいしいですよ。全体が茶色くなりがちなおでん鍋にピンク色が映えてかわいいです。煮込みの終盤で加えてください。
変わり種15:おくら
きれいなグリーンのオクラはひげを洗い落とし、がくを取り除いてから煮込みの終盤に加えます。トロっとした食感が癖になるかも?ハマる人にはかなりハマるおいしさです。
好きな具材をたっぷり入れて楽しんで!
おでんというと大根や卵、練りものを思い浮かべる方が多いと思いますが、変わり種も含めると相性のいい具材は本当にたくさんあります。おでんがいつも同じ具材になってしまう……という方は、記事で紹介した食材をぜひ試してみてくださいね。