スーパーなどの魚売り場で手頃に購入できる赤魚(アカウオ)。ふっくらとした白身が特徴で、クセがなくご家庭でも料理しやすい魚ですよね。この記事では赤魚はそもそもどんな種類の魚なのか、旬の時期はあるのかなどと一緒に、おすすめレシピを紹介します。
そもそも赤魚とはどんな種類の魚なの?
スーパーでよく見かける鮮やかな赤色が目を引く赤魚(アカウオ)。
この赤魚という名前、実は流通上の総称であり、その名のとおり体が赤い魚のことをいいます。
赤魚に該当する魚種はいくつかありますが、その中でも代表的なのが「アコウダイ」という魚。
普段は深海に生息しているので、釣り上げた際に水圧の差による影響で目が飛び出した状態になります。「目が抜け出る」から転じて「メヌケ」とも呼ばれています。
他にも輸入品のチヒロアカウオ・モトアカウオ・アラスカメヌケといった魚も赤魚に含まれます。
「チヒロアカウオ」と「モトアカウオ」は共に北大西洋北部エリアに生息しています。モトアカウオは全長約60cmの大きめの魚で、チヒロアカウオはそれよりやや小ぶり。
「アラスカメヌケ」は名前の通りアラスカ湾に生息している小型の魚です。以前はたくさん獲れていた種ですが、最近は数も減ってきており市場ではモトアカウオが多く出回っています。
実はスーパーなどで並んでいるは、主にこれら輸入品の赤魚。先に紹介したアコウダイは近年漁獲量が減少しており、希少性が高くなっているのです。輸入された赤魚は冷凍や粕漬けなど、家計にも優しく手ごろな価格で売られていますよ。
新鮮な状態だと刺身でも楽しめますが、今は輸入品の赤魚が多いので加工されて出回っています。
参照:別添 魚介類の名称のガイドライン (生鮮食品) 1 魚介類の名称(一般ルール) ① 魚介類の種毎の名称の表示
旬の時期はあるの?
スーパーに並ぶ輸入品の赤魚は春、4月〜6月頃に旬を迎えます。ただし、冷凍や加工された状態が多いこともありなかなか旬を感じることがないかもしれません。
国産の赤魚の旬は秋から冬にかけて。昔は日本近海で漁獲できたアコウダイも年々流通量が少なくなっています。
そのため、今では高級魚として扱われており、旬の時期であれば料亭でお寿司やお刺身のように新鮮な状態で提供されることも。
実は低カロリー高たんぱく!赤魚の栄養は?
赤魚の特徴はなんといっても低カロリー、高たんぱく質であること。まさにダイエットや筋トレをする方におすすめの食材です。
その他、他の魚類と比べて特徴的な栄養素を解説します。
レチノール
赤魚に特徴的な栄養素としてレチノールが挙げられます。動物性食品から摂取できるビタミンAの一種です。眼や皮膚の粘膜を守る働きや、肌の健康を維持する機能に関わっています。
ビタミンB12
ビタミンB12は赤血球中のヘモグロビン生成を助ける働きがあります。貧血気味の方に積極的に摂ってもらいたい栄養素です。
厚生労働省eJIM | ビタミンB12 | サプリメント・ビタミン・ミネラル | 一般の方へ
ビタミンD
ビタミンDは骨を作る上で欠かせないカルシウムの吸収を助ける働きがあります。赤身の魚だとサケにも多く含まれています。
赤魚にぴったりな料理
赤魚は身が白く、ふっくらした食感が特徴的です。味もクセがなく淡白なので様々な料理に活用できます。今回は赤魚を美味しく食べる料理を紹介します。
煮付け
赤魚といえば煮付けが代表的、と言っても過言ではないくらい親しまれています。
加熱しても身が崩れにくいので煮付けとして調理しやすいのも人気の理由の一つ。
冷凍品を使って醤油や砂糖で甘辛く味付けしたら簡単に1品完成しますよ。
味噌漬け
さっぱりと淡白な赤魚なので、味噌に漬けて食べるのもおすすめ。
しっかり漬けた後に焼いて食べると、赤魚の旨味に味噌のコクが合わさってついお箸が進みます。
味噌の種類を変化させると違う味わいになるのでぜひ試してみて下さい。
干物
水分を蒸発させ干物にすることで赤魚の旨味がぎゅーっと凝縮されます。水分を抜いても身が固くなりすぎず、ふっくらとした食感が楽しむことができますよ。
ふっくらおいしい!赤魚を使った料理を楽しもう
赤魚はスーパーでも手軽に手に入る食材です。身もクセがなくてシンプルなので、ご家庭で魚料理を作りたい時は使いやすいですよ。紹介した料理からお好みの食べ方で、ぜひ赤魚を楽しんでください。