照り焼きや煮物など和食を作る際に欠かせない調味料「みりん」。みりんを買い忘れてしまったときは、お家にあるあれを使えば代用できるんです。
「みりん」てなに?みりんを入れるとどんな効果が期待できるの?
和食のレシピを見ると、多くの場合、材料欄に「みりん」と書かれていますよね。しょうゆは塩分や風味を与えてくれるし、砂糖は甘み。では、みりんて一体どんな役割をしているのか、知ってますか?
そもそも、みりんとは?
みりんとは、蒸したもち米と米麹、焼酎や醸造アルコールを混ぜて熟成させて作ります。熟成することにより、もち米に含まれるでんぷんは糖に、たんぱく質はアミノ酸に分解されます。それを濾過すればみりんが完成します。みりんはアルコール分が14%あり「酒類」として扱われます。
みりんのもたらす効果は?
みりんはブドウ糖やオリゴ糖など数種の糖で構成されているため、料理にまろやかな甘さを出してくれます。そのほか、うまみ成分であるアミノ酸も含まれるため、料理にうまみをプラスしてくれる効果もあります。他にもみりんには肉や魚の臭みを消す効果、具材に味を染み込みやすくする効果、具材の煮くずれを防止してくれる効果があります。
みりんがないときの代用は?
そんな様々な効果があるみりん。みりんを使えば和食の仕上がりが差が出ることはわかったけど、いざ使おうと思ったらみりんがない!そんなときはお酒と砂糖で代用しちゃいましょう。
材料と作り方
- 酒…大さじ2
- 砂糖…小さじ2
1.酒を耐熱ボウルに入れ、600Wの電子レンジで30秒温める。砂糖を入れてよく混ぜる。(*砂糖が溶けにくいので電子レンジで少し温めて溶かしやすくしています)
酒にもみりん同様に料理にうまみを与えたり、肉や魚の臭みを消す作用があります。みりんの甘みの代わりには砂糖をプラスしました。
みりんがブドウ糖やオリゴ糖などで甘みがまろやかなのに対して、砂糖は主成分がショ糖のため、甘さがストレートに感じられるので、酒+砂糖でみりんの代用をする場合には、もともと加える砂糖を控えめにするといいかもしれません。味をみながら加えるようにしましょう。
みりんを使う料理の代表「ぶりの照り焼き」を、みりんの代わりに「酒+砂糖」で作ってみました。
見てください!砂糖が煮詰まってテリテリに仕上がりました。身もふっくらで魚の臭いも気になりません。
いざというときの調味料代用テク、ぜひお試しください。