さつまいもの旬といえば秋のイメージが強いかと思いますが、最もおいしく食べられる季節はいつかご存じですか?この記事では、さつまいもの旬をはじめ、スーパーで選ぶときのポイントについて解説します。自宅でできるおいしい焼き芋の作り方も紹介しますので、ぜひ試してみてくださいね。
さつまいもの旬は秋~冬
さつまいもの旬は秋のイメージがありますが、最もおいしく食べられるのは秋~冬にかけてです。
さつまいもは収穫後、2~3か月ほど貯蔵することで水分が抜け、甘くおいしいさつまいもに変化します。収穫されるのは8~11月頃ですが、おいしく食べられるのはその2~3か月後の10~1月頃というわけです。スーパーで手ごろな価格で手に入るのもこの時期です。
おいしいさつまいもの選び方
おいしいさつまいもにはどんな特徴があるのでしょうか。選ぶときのポイントを解説します。
さつまいもを選ぶときのポイント
スーパーでさつまいもを選ぶときは、以下のことに気をつけてみてください。
皮の色味・表面がきれいなもの
さつまいもの皮の色味が均一で鮮やかなもの、また表面にハリとツヤがあるきれいなものを選びましょう。
さつまいもは、皮の色がよいものが健康に育っている証拠といわれています。
また、乾燥が進みすぎていると表面がシワシワになってしまうため、ハリとツヤのあるものがいいでしょう。傷や黒ずみがあるものは傷みやすいため、表面がきれいなものを選んでください。
太くて重量感があり、ひげ根が少ないもの
さつまいもは太くて重量感があり、でこぼこやひげ根が少ないものを選びましょう。細いものやひげ根が多いものは、繊維が多く筋っぽいさつまいもであることが多いです。
紡錘形(ぼうすいけい)といわれる、真ん中がふっくらと太っている形で、持ったときにずっしりと重みを感じるものは、栄養分をたくわえたおいしいさつまいもです。しっかり太っており、でこぼこやひげ根が少ないものを選びましょう。
さつまいもは品種によって食感や味が違う
さつまいもは品種によって味わいにも特徴があります。しっとり系、ほくほく系、ねっとり系の3つに分けて種類を解説します(※1)。
ほくほく系
ほくほくとした食感と、上品な甘さが特徴のさつまいもです。あっさりと食べられ、食用としてはもっとも作付けシェアが高い紅あずまをはじめ(※2)、さつまいもといえばほくほく系をイメージする方も多いでしょう。
焼き芋にして食べたり、天ぷら、煮物、サラダなどの料理にしたり、その食感を楽しみながら食べるのがおすすめです。
該当する品種:紅あずま、紅さつま、紅こまち、紅赤……など
しっとり系
しっとり系は、ほくほく系とねっとり系の中間のしっとりとした食感です。品種にもよりますが、甘さに関しても中間の甘さのものが多いです。しっとりしているものの甘すぎず、比較的さっぱりといただけるでしょう。
焼き芋や天ぷら、煮物だけでなく、スイートポテトなどのスイーツ作りにも向いています。
該当する品種:高系14号(なると金時など)、クイックスイート、シルクスイート……など
ねっとり系
ねっとり系は、ほくほく系やしっとり系に比べると、粘質で糖度が高いのが特徴です。貯蔵や加熱により甘みが増しやすく、ねっとりとした濃厚な甘さです。
料理にももちろん使えますが、蒸し芋、干し芋、スイーツ作りなど、甘さを活かした食べ方がいいでしょう。
該当する品種:紅はるか、安納芋、べにまさり、ひめあやか……など
※1 参考:一般財団法人いも類振興会『焼きいも事典』
※2 出典:農林水産省Webサイト「サツマイモの品種はどれくらいあるのですか。」
おいしい焼き芋の作り方
さつまいものおいしさをシンプルに味わいたいなら、焼き芋が一番です。自宅で簡単にできる焼き芋の作り方を解説します。
1. さつまいもは皮付きのままよく洗う。オーブンの天板にそのままさつまいもを並べる。
2. オーブンに入れ、予熱なしで160度に設定し、90分ほど焼く。
竹串がスッと通れば完成です。低温でじっくり焼くことで、さつまいもの甘さを引き出すことができます。
おいしく焼くポイント
さつまいもをアルミホイルで巻いて焼く方法もありますが、巻かないで焼く方が適度に水分が抜け、濃厚な味わいになります。低温で焼くため焦げる心配はありません。
旬のさつまいもをおいしく楽しもう
品種によって味わいが異なるため、食べ比べをしても楽しめそうですね。旬のさつまいもは栄養もたっぷり。おいしいさつまいもを旬の時季にたくさん楽しんでくださいね。