全都道府県に緊急事態宣言が発令されて1週間以上が経過しました。子どもが休園・休校になり、リモートワークで子どもの世話をしながら仕事をしている親御さんも多いのではないでしょうか。仕事と子どもの世話を同時にするのは至難の技。アニメやゲームで夕方まで時間稼ぎをするのも限界がありますよね。そんな時におすすめのオンライン教材やサービスをご紹介します。
気づいたらアニメやゲーム漬けで心配
仕事もしなくてはいけないから、休校・休園期間中は、できれば子どもには自分で学んだり運動をして欲しい……。とはいえ、放っておけばアニメやゲームばかりになってしまい親としてもちょっと心配。そんなご家庭が多いのではないでしょうか。
新型コロナウイルスの猛威がいつまで続くかわからないからこそ、子どもが自宅で学べる機会を作ってみてはいかがでしょう。
文部科学省が「#学びを止めない未来の教室」を開設
学校が休みだからといって学びを止めないで済むように……そんな社会の実現に向けて、文部科学省からは、「#学びを止めない未来の教室」と題して様々なEdTech事業者が公開されています。EdTechとは、Education(教育)×Technology(技術)を組み合わせた造語で、教育の領域でイノベーションを起こすビジネスやサービス、企業をさします。インターネットが発達した今の時代だからこそ、学校以外でも学べることが実感できるのではないでしょうか。
公開されているEdTechサービスの多くは本来有料であったものを無料で開放。対象は主に小学生から高校生までで、既に終了しているサービスもありますが、新型コロナの状況を見て5月以降も継続するサービスも多数用意されています。
コンテンツを提供しているのは企業だけでなく個人も。算数や理科はもちろん、プログラミングや音楽なども用意されており、子どもにあった勉強を実践できるようになっています。
自発的な取り組みは他にも!
今回紹介した文部科学省のサイト以外にも、様々な企業、個人が休校中の子ども向けにコンテンツを配信しています。今回はその一部をご紹介します。
TOKYOおはようスクール
TOKYO MXからは「TOKYOおはようスクール」という番組を平日朝8時半から放送中!学校が休校になっている小学生の子どもたちを対象に、“体操のお兄さん”で大人気のよしお兄さんが自宅でできるエクササイズや算数・国語のミニ学習コーナーを展開しています。学校の始業時刻にあわせた放送開始で、休校中でも子どもの生活習慣を整えられるのも嬉しいですね。なお、番組はPC・スマホでみられるエムキャス(※)対応版番組となっています。
※・・・TOKYO MXの放送番組をインターネットで全国同時にリアルタイム配信する無料サービス
JFAの「Sports assist you〜いま、スポーツにできること〜」
日本サッカー協会(JFA)からは、健康維持・促進につながるコンテンツを配信。自宅でできるエクササイズやサッカーのルール解説、プロサッカー先週からのメッセージなど、全国のサッカー少年・少女に嬉しいコンテンツが目白押しです!
Sports assist you〜いま、スポーツにできること〜
未就学児の教育支援
保育園や幼稚園にいけない子どもにもたくさんのサービスが用意されています。
familiarは塗り絵や折り紙を公開
「子どもの可能性をクリエイトする」を企業理念に掲げ子ども服等を扱うfamiliarでは、公式サイト上で塗り絵や折り紙のデータを公開。ワークショップをおうちで楽しめるようになっています。ハサミや色鉛筆を使いはじめた頃の子どもなら夢中で取り組めそう。
こどもちゃれんじのオンライン幼稚園
子どもに大人気のベネッセが運営する「こどもちゃれんじ」は、平日朝の10時から14時過ぎまで毎日動画を配信。「あさのあいさつ」に始まり歌やダンス、読み聞かせなど子どもが喜ぶコンテンツが盛り沢山!毎日のルーチンになるので、次は何をさせよう・・・と親が悩むことも少なくなります。
タブレット端末を使った学習ツールも活用しよう
そのほかにも、教育サービス会社が運営しているタブレット端末を使った学習支援ツールを活用するのもおすすめです。
すまいるぜみ
ジャストシステムが展開している未就学児から中学校までの通信教育。ゆっくり読み上げる音声ガイダンスに従って次々に問題がでてくるので、子どもが一人でも集中して打ち込めます。
編集部員の家でも実際に使ったところ、文字の練習や迷路など、問題のバリエーションも豊富で飽きずに集中して取り組んでいる様子でした。
入会後2週間程度まではお試し期間で解約もできるので安心ですね。
子どもと過ごすテレワークを編集部でやってみて
新型コロナの影響でテレワークになり、自宅保育をしながら業務をすることになったのは編集部員も例外ではありません。現在、自宅で4歳児を保育をしながら夫婦でテレワークをしている編集部員Aは、下記のようなスケジュールで1日を過ごしています。
- 〜9:00 起床
- 9:00〜10:00 朝食・着替え
- 10:00〜12:00 オンライン幼稚園
- 12:00〜13:00 昼食
- 13:00〜14:00 オンライン幼稚園
- 14:00〜15:00 昼寝
- 15:00〜16:30 すまいるぜみ(問題を解いたりカメラ機能で遊んだり)
- 16:30〜18:00 えほん、積み木などのおもちゃ(飽きたらアニメ観賞)
- 18:00〜19:00 夕食
実際にテレワークをしていて編集部員が思うのは次の5つ
- Web会議が入った時に子どもがビデオに興味を持つため別室が必要になる
- おもちゃは作ったものを親へ見せに来るため業務に集中するには限界がある
- 「すまいるぜみ」はとても楽しんそうだが、ハマると短時間でクリアするため長時間集中させるには限界がある
- 普段は保育園で食べている子どもの昼食を家で作るため、お昼の時間は余裕がない
- 外で遊べないためストレスがたまり、普段よりも落ち着きがなくなる
ーーと、予定を入れつつも全てがうまくいくわけではありませんが、子どもが話しかけてきたときはちょっとした息抜きと思って話し相手になってあげることで、自分自身や子どものストレスも少しは軽減されるのかもしれません。
休日の延長というわけにもいかず、なかなかのびのび遊ばせてあげられないことを考えるともどかしいのが親心ですが、仕事に保育に全てを完璧にこなそうと思わず、頼れるサービスに頼りながら、うまくこの期間を過ごしていきましょう!