居酒屋の定番メニューのひとつであるチャンジャ。辛くてコクがあり、コリコリとした食感が特徴です。材料や栄養、おうちでチャンジャ風メニューを再現できる簡単レシピを紹介します。
チャンジャの正体はタラの内臓
ピリッと辛くてコリコリした食感のチャンジャ。あの独特の食感の正体は、タラの内臓です。
チャンジャとは韓国発祥の珍味のひとつで(※)、塩漬けにしたタラの胃や腸を、唐辛子がベースの調味料に漬け込んだ塩辛のこと。この調味料は唐辛子のほかにニンニクをはじめとした薬味類や、ごま油などが合わせられています。
※発祥については諸説あります
クセがなく、辛味と旨味が合わさった味わい
日本でポピュラーな塩辛といえば「いかの塩辛」ですが、チャンジャはそれに、辛味や旨味が加わったような味わいです。
本場韓国ではキムチと同じように、各家庭やお店によって製法が違うよう。とても辛いものからマイルドな味わいのものまでさまざまです。
クセは少なく日本人の舌にも合う味で、白いごはんにのせて食べたり、チャーハンにしたりとご飯との相性は抜群。お酒のおつまみとしても人気のメニューです。
美容を目的とした食べすぎには要注意
チャンジャは、代謝を高める成分を持つ唐辛子が含まれていることや、製造の際に発酵の過程をとることから「美容に良いのでは?」という声も聞かれますが、それよりも気になるのが食塩の多さ。
タラの内臓を塩漬けにしたり、さまざまな調味料を使ったりと、含まれる食塩が多いので、美容のためにたくさんチャンジャを食べるというのはおすすめできません。
チャンジャには寄生虫「アニサキス」がいる!?
魚の内臓を使うチャンジャは、「寄生虫がいるのでは?」と心配になる方も多いでしょう。確かに、魚の内臓には「アニサキス」という寄生虫がいることがあります。
一般的な調理で行うような、食酢での処理や塩漬けなどではアニサキスは死なないため、もし心配な場合は食べる前に加熱をしましょう。
アニサキスは70度以上で加熱するか、-20度以下で24時間以上冷凍すると死滅します。ですが家庭用の冷凍庫では、-20度まで温度が下がらない場合があるので、加熱をするのが一番安心です。
おうちで手軽に!「たこチャンジャ」の作り方
本来はタラの内臓を使って作るチャンジャですが、「なかなか手に入りにくい」「魚の内臓を扱うのはちょっとハードルが高い」という方は、代わりにたこを使ってチャンジャ風のメニューを作るのがおすすめ。おうちで手軽に作れる即席「たこチャンジャ」のレシピを紹介します。
たこチャンジャ
材料
生たこの刺身 100g / にんにく1/2片 / ごま油 大さじ1
A:コチュジャン 小さじ1 / 粉唐辛子 小さじ1 / 塩 小さじ1/4 / 砂糖 小さじ1/3 / 白いりごま ひとつまみ
※粉唐辛子はスーパーの中華食材コーナーにあるものでOKです。また辛味はお好みで調整してください。
※たこではなく、いかの刺身で作ってもOK。生のお刺身を使っているので日持ちはしません。作ったら早めに食べきるようにして下さい。
作り方
1. たこの刺身を細く刻む。にんにくはすりおろす
2. にんにく、Aの材料をポリ袋に入れてよく揉む。調味料が合わさったら、ごま油を少しずつ加えて再びよく揉む。
3. たこを入れて混ぜ合わせ、冷蔵庫で30分以上休ませる。
ごはんのお供や、お酒のおつまみにぴったりのチャンジャ。おうちで作る場合は辛味や甘みを調整しながら、好みの味に仕上げて楽しんでください!