共働きで日中に洗濯できなかったり、住宅事情から外に干せる環境がなかったりと、多様なライフスタイルの変化で今や部屋干しは珍しいものではありません。お洗濯マニアの筆者による、速乾洗剤を使った商品レビューを紹介します。
お洗濯マニアのハナです。共働きやライフスタイルの違いなど、洗濯のタイミングや干し方が多様化している現代社会。梅雨時期に限らず増えている「部屋に干す」という洗濯方法ですが、独特の生乾き臭(部屋干し臭)に困るなどマイナスなイメージがあることも事実です。
私事ですが、我が家のマンション改修工事で、ベランダに洗濯物を干すことができなかった時に、工事業者さんから配られたのが「ハレタ!」でした。さまざまな洗濯洗剤を使ってきましたが今回は、速乾洗剤「ハレタ!」と従来の洗剤を実際に使い比べてみました。
部屋干しでもふっくら乾く!
2018年8月にライオン株式会社の「トップ」シリーズから、部屋干しに特化した超コンパクト洗剤「ハレタ!」が発売されました。部屋干しでも天日干ししたときのように、カラッと乾いてふっくら仕上がるというのが商品コンセプトです。
「ハレタ!」はなぜ早く乾くの?
洗濯用洗剤に、どうして洗濯物が早く乾く効果があるのでしょうか。
通常、洗濯物を外に干すと、太陽の熱と風の作用を受けて衣類の繊維が自然にふっくらと立ち上がります。繊維が立ち上がることによって風通しがよくなり、その分早く乾きます。しかし、部屋干しだと外に干す条件とは異なるので繊維は寝た状態のまま。部屋干しが乾きにくい理由ですね。
「ハレタ!」の場合は、洗剤に含まれている "カラふわ成分"が衣類の繊維を立ち上げて、風通しをよくしています。繊維のハリとボリューム感を保ちながら乾燥するので、早く乾くのです。
それでは実際に、他の洗濯洗剤と比較してみて、どれほど乾くスピードが違うのかを検証してみました。
「ハレタ!」は本当に早く乾く?
「ハレタ!」と、ライオン製品の従来洗剤でハンドタオルを洗って比べてみます。
普段はサーキュレーターを使って部屋干ししていますが、今回はサーキュレーターを使わずにただ干して、30分ごとにハンドタオルが乾く様子を観察しました。
結果、「ハレタ!」を使ったハンドタオルは約4時間半で、従来の洗剤を使ったタオルは5時間半で乾きました! その差は60分。いやな部屋干し臭を発生させないためには、5時間以内に衣類を乾かす必要があるので、この1時間は大きな1時間と言えますね。
ちなみにサーキュレーターで風を当てて部屋干しをした場合、「ハレタ!」を使って洗濯したハンドタオルは2時間ほどで完全に乾きました。
こちらは乾いた後の従来品の洗剤を使ったタオルの接写画像です。
全体的に繊維が絡み合っていて、立ち上がりが悪い様子がお分かりいただけますでしょうか。
こちらは「ハレタ!」を使ったタオルの接写画像です。
全体的に繊維が立ち上がっていて、"カラふわ"成分の効果を実感できますね!
上の写真を見るとお分かりの通り「ハレタ!」を使うと、柔軟剤を使わなくてもタオルがふんわりと仕上がるという特徴も。
ちなみに、今回は柔軟剤を使っていませんが「ハレタ!」の"カラふわ"成分は柔軟剤を使うことでさらにパワーアップします。ぜひお試しください。
「ハレタ!」の洗浄力
お洗濯マニアとして数多くの洗濯洗剤を実際に試してきましたが、洗浄力は同メーカーのアルカリ系の洗濯洗剤には正直劣ります。
しかし「ハレタ!」は衣類に優しい中性洗剤で、漂白剤と蛍光剤を使っていません。洗う衣類を選ばない使い勝手のよい洗剤です。
おまけに"カラふわ"成分は、繊維を滑りやすくコーティングするという柔軟剤に似た役割があるので、洗濯機から出す時に衣類が絡みにくく、デリケートな衣類も優しく洗うことができるのも嬉しいですよ。
香りは強め
洗剤といえば気になるのが香りですが、南国風を少し感じさせる「サニーフローラル」の香りで、少々強めです。香りに弱い人は注意が必要です。
かわいいパッケージ
「ハレタ!」のもうひとつの特徴はパッケージです。笑顔が描かれたかわいいパッケージですね。サイズもコンパクトで、女性の小さな手でも持ちやすく、ランドリールームを圧迫しません。
液剤の色はピンクで、計量するメモリはハートのマークになっています。洗濯時のテンションを上げてくれるような、そんなこだわりを感じられます。目にも晴れやかな様子を与えてくれる工夫が嬉しいです。
それぞれの環境に合わせた洗濯洗剤を上手に活用することも、時短洗濯につながりそう。忙しい中でも、ゆとりを持って洗濯を楽しみたいですね。