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パナソニックから約10年ぶりの新電気圧力鍋--縦長ボディで扱いやすいサイズ感



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共働き世帯にとって「三種の神器」とも言える「電気鍋」。材料をセットしておくだけで、途中火加減を調節しなくても、料理が出来上がり、時短や時間の有効活用につながるとして昨今人気が上昇しています。


※こちらも記事もどうぞ→『共働きがお金をかけるべき家電--家電評論家推薦「現代版三種の神器」

これまでにもおすすめの製品を紹介してきましたが、国内の家電トップメーカーとして絶大なブランド力と信頼を誇るパナソニックからも7月1日に新製品が登場しました。ひと足早く製品発表会で製品をチェックした後、製品を借りたので、実際に試して感じた特徴や魅力をご紹介します。


パナソニックの新・電気圧力鍋


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パナソニックからこのほど発売になったのは電気圧力鍋の新製品「SR-MP300」(税込2万9,000円前後・2019年7月22日編集部調べ)です。電気鍋の中でも圧力鍋を自動化したタイプの製品です。圧力鍋は、鍋内部に圧力をかけることで沸点を高め、100℃以上での高温で食材を加熱。一般の鍋に比べると短時間で調理ができるのが特徴です。火が通るまでに時間のかかる肉や野菜料理が通常よりも素早くできることから、既に利用している人も多いでしょう。加熱時間が短いため食材の栄養素を逃さず、光熱費が抑えられるのも魅力ですね。

ところが、便利な反面、コンロで加熱する従来の圧力鍋は取り扱いや火加減が難しい、危険という声も聞かれます。電気圧力鍋はすべて電動で行うため、手間なく安全であることがメリットです。


パナソニック約10年ぶりの新モデル

パナソニックは実は1977年から電気圧力鍋を展開しています。しかし、前モデルが発売されたのは2009年。今回、およそ10年ぶりの新モデルの登場なのです。

まずは外観を一新。調理容量は2Lで、カレーであれば4~5人分を作るのにちょうどいいサイズです。サイズは、幅29.2×奥行27.8×高さ27.0cmと少し縦長のボディ。キッチンの作業台にも収まりやすく、移動や収納時も扱いやすい大きさです。マットで落ち着いた質感のブラックとシルバーを基調にしたデザインは、本格志向の調理器具といったたたずまいです。


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機能面では、必要なものに厳選されてよりシンプルで扱いやすさを重視した印象です。前モデルでは高圧(2.0気圧)と低圧(1.6気圧)が選べた圧力設定が、1.7気圧のみとなり、圧力調理の初心者にも使いやすい仕様です。

多種多様な調理メニュー

反面、調理メニューは多彩に。圧力調理だけでなく、無水調理、煮込み、低温調理(70℃と85℃)、ボタンを押すだけの自動調理が7メニューとなり、そのうち5メニューが1~12時間後で完成時間を指定する予約調理にも対応しています。スタートボタンを押すと、まずは加熱が行われ、腐敗しない温度帯を維持し、完成時刻間際に仕上げの加熱を行う仕組みのため、衛生面でも安心です。

他社製品に比べると、自動メニュー数は7つと少なめ。とはいえ、カレー、角煮、肉じゃが、ヘルシースープ、玄米、黒豆、甘酒と、頻繁に調理するメニューに厳選された印象です。料理家のみないきみ氏が協力した付属のレシピブックのメニューはほとんどが手動メニューですが、使い方はメニューを選んで、時間を設定してスタートボタンを押すだけ。どちらかと言うと、料理のレパートリーを増やしたいと言う人よりも、料理好きや得意な人が手間を省いてラクに調理するといった使い方に向いています。


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煮込みや無水調理などのメニューに対応

既に一般の圧力鍋を使いこなしている人や料理好きな人であれば、すぐに自身でアレンジして使いこなせると思います。圧力鍋としてでなく、無水調理や煮込み用、低温調理まで、基本的な加熱方法を1台で賄えるというのも魅力的です。

自宅でいくつか調理をしてみましたが、仕上がりとしては、クセが少ない"王道"な印象。カレーの具材は中までまんべんなくしっかり火が通っているのに、荷崩れがほとんどありませんでした。サラッとした味わいのカレーに仕上がりました。その他も全体的にあっさりとした仕上がりなので、誰にでも食べやすい料理という印象でした。

お手入れも、内鍋だけでなく、フタが完全に取り外せてそのまま水洗いできるので通常の鍋と同様です。コンパクトなのでキッチンシンクにも収まりがよく、軽くて持ちやすいので洗う際にも苦になりません。本体とフタの間にあるゴムパッキンなどのパーツの造りがどれもしっかりとしていて、安心感があり、長く愛用できそうです。


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